VAIO PにWindows XPインストール
突然ですが、VAIO PにWindows XPをインストールしました。
非力なAtom Z520に鈍速な1.8インチZIF HDDにもかかわらず、まるで嫌がらせのようにVistaがインストールされているこのマシンは、その重さ(本体重量は軽いですが・・・)ゆえにしばらくほったらかしになってました。
一旦立ち上がってしまえば十分使えるんですが、その”一旦”が果てしなく長い。
というわけで、XP化することにしました。あれやこれやでXP SP2を調達。
本当はUbuntu化したいところですが、USBタイプのWiMAXにしちゃったので、これを使うにはWindowsにするしかないというジレンマがありまして・・・
ところで、VAIO PのXP化って結構あちこちからドライバをかき集めて大変だねぇ・・・というのはもはや昔の話。XP版VAIO Pが出てから、SONYの公式サイトから落とせるようになりました。
type P Windows XP用VAIOソフトウェアの提供について
上記リンクを読む限り、そのやりかたは以下のとおり。
(1) 上のリンク先から、VAIO PのXPドライバをダウンロード、別メディアに保存しておく
(2) BIOSを最新版にアップデート
(3) VAIO PにWindows XP (SP2以上)をインストール
(4) インストールしたXPがSP2の場合、Windows UpdateでSP3にしておく
(5) (1)で落としたSetup.exeを実行する
ただし注意点がいろいろ。
まず(1)のドライバダウンロードはVAIO Pでしかできないようです。他のパソコンで上のリンク先に行ってダウンロードできないようになってるとのこと。しかもIEのみ。
そして(4)でSP3にするためには、ネットワークに接続する必要があるのですが・・・
VAIO Pって、標準では有線LANコネクタがありません。無線LANのドライバは(4)でインストールされますが、そもそも(4)をするためにはSP3にしなくてはいけないという・・・
早い話、Windows Updateでは持って来れないってことです。
こんなこともあろうかと、私は事前にSP3をダウンロードしておきました。下のリンク先から持って来れます。
IT プロフェッショナルおよび開発者用 Windows XP Service Pack 3 ネットワーク インストール パッケージ
ドライバとSP3をSDHCに入れてXPをインストール。さて、後は(5) Setup.exeを起動すればおしまいだ・・・
と、世の中そんなに甘くはなかったですね。ここからが大変。
Setup.exeを起動したら、Cドライブに「VAIO」という名前のフォルダをつくり、ドライバなどを展開しただけ。後は手動でインストールが必要。
再起動すると、ハードウェアが自動検出されるので、ひとつひとつ丹念にインストール(涙)
無線LANがつながってないので、ここは「いいえ」の方を選択。
「一覧または・・・」の方を選択。
"C:\VAIO\XP_Downgrade\VGN-P\Drivers"の中にたくさんフォルダがありますが、インストールしようとしているデバイス名から推測して、ドライバの入っているであろうフォルダを指定します。
これを自動検出されたデバイスの数だけこなすんですが・・・結構大変。
ひとつだけ”ネットワークコントローラ”というやつだけ、どれを選んでもインストールされず。明らかに無線LANっぽいんですが・・・
これは、”C:\VAIO\XP_Downgrade\VGN-P\Drivers\Wireless_LAN_Driver_Atheros”のなかのSetup.exeを起動すると、無線LAN用ユーティリティとともにドライバもインストールされ解決。
ドライバが入ったら、今度はソフトをインストール。
これも一つ一つインストールするしかありません。
私は”C:\VAIO\XP_Downgrade\VGN-P\Utility”の中からWinDVD、Roxio Easy Media Creator、VAIO Mobile TVの3つのみインストール。他はとりあえず保留。
まだ、ウィルスソフトなどをインストールする必要がありますが、とりあえずXPでVAIO Pは起動しました。
このとおり、ワンセグも動いてくれました(デザインがクラシックからXPに戻ってるのはご愛嬌・・・)。
まあ思ったとおり(?)大変でしたが・・・まあバラで集めてくるより楽にはなってますし、ワンセグもちゃんと動くというのはすごい。
しかも効果は絶大。恐ろしく起動時間が早い!
Vistaのときは、休止状態からの復帰でも、電源入れてから3~4分は使い物にならない(画面が出てきても、クリックの反応がない状態が続くため)VAIO Pでしたが、今は1分程で使える状態になります。通常の起動でも2分とかかりません。
たとえるなら・・・
オペレータ「いや、こんな速度で立ち上がれるVAIO Pなんてありはしません!通常の3倍です!!」
艦長「しゃ・・・シャアだ・・・赤い彗星だ・・・」
赤く染めちゃおうかしらん・・・
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デザイン戻り(クラシック→XP)の対策にはThemesのサービスを止めてしまう手がありますよ。これでずっとクラシック固定になれます。
私もXPな奴等が2台(普通のデスクトップ機とEee PC 1000HA)ありますが、両方ともThemesのサービスは止めています。
どちらにしてもネット接続が目的では無いので、止めても支障が無いサービスが色々ある関係で初期状態に比べてかなり軽くなっています。(ネットワーク関連のサービスも幾つかは止めても支障が無いものがある。ついでにBIOSでもNICを止めている。)
因みにネット接続にはWin7が動く専用のPCを使っています。
投稿: Mira-Cuore | 2010年3月24日 (水) 18時51分
こんにちは、Mira-Cuoreさん。
デザイン戻りが起こったわけではなく、手動でデザインを変えました。最初クラシックにしていたのですが、タスクバーのクイック起動がなぜかクラシックのままだと表示できないので、通常に戻しました。
でもクラシックにしたらなんでクイック起動が表示されないのかは不明。なんか変なことやらかしたのかしらん?
投稿: arkouji | 2010年3月24日 (水) 21時43分
参考までに工人舎SC(Vistaモデルで7HomePremiumにアップグレード済み)で起動、終了時間を測って見ました(Z520 メモリー2G ATAHDD1.8インチ60G)。
KOHJINSHAロゴが消えてから、WiFiが使用可能になるまでの時間が、2分30秒前後
シャットダウンに25秒
休止状態に移行するのに46秒、復帰に80秒。
ご存知のとおり、スリープは瞬速です。
ちなみに、Ubuntu10.04のEeePC900A(メモリー1G SSDがBuffalloのDell向け16G)でAsusロゴが消えてからWiFiが使用可能になるまでの時間は60~90秒(WiFiの認識時間に激しいばらつきが)、電源断に15秒といった感じです。
いずれの環境も最新状態に更新し、ほぼ素の状態です。Vistaって、金と時間返せゴルァレベルにみえてきた…。
禿しくアバウトな数字ですので、参考にすらならないかもしれませんが…。
投稿: passo | 2010年3月25日 (木) 01時38分
すみません。ひとつ肝心な点が抜けていました。私の環境ではDHCPを有効にしているため、決め打ちにすればもっと起動時間は改善出来るはずです。っつーか、多分そうされている方のほうが多いでしょうから、やっぱり参考にならないですね。
クイック起動のトラブル再現しないか試してみましたが、分かりませんでした。いろいろ設定をいじってみましたが、ダメでした。以前、色深度を16ビットにしていた時良く問題があったので、その辺も疑ったのですが…。ユーザーを追加して別の環境で試すのも手かもしれません。
投稿: passo | 2010年3月25日 (木) 04時33分
こんにちは、passoさん。
ほんと、金返せ状態ですね。Atom Zってどうしても遅いというイメージですが、XPならAtom N270と遜色ありません。
なんでVistaなんて世の中に出したんでしょうねぇ・・・最初から7にすればよかったのに。別に7だってVistaの軽量版のようなもの(だいぶ違いますが)といえなくもないので、やろうと思えばやれたはずですが・・・ユーザーの気持ちが見えなかったんでしょうね。
投稿: arkouji | 2010年3月25日 (木) 12時11分