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2010年3月29日 (月)

8~12コアのAMD Opteron 6100シリーズ

つい先日6コアのXeonが出たばかりだというのに、AMDもやってくれました。
PC Watch:AMD、最大12コアを内蔵したMagny-CoursことOpteron 6100シリーズ
なんと12コアです。6コアのXeonも12スレッド実行可能ですが、こちらはコアが本当に12個もあるので、掛け値なしで12スレッド実行できるCPUです。

この開いた口がふさがらないAMDの高い技術を示すこのCPUMagny-Coursと呼ばれるOpteron 6100。

設計上は12コアなんですが、1~2コア死んでしまった場合は8コアとして売るそうで。これは今のPhenom II×4でもコアが死んでしまったら×3やAthronとして売っているのと同じですね。これで製品歩留まりをあげてられるんだとか。

しかし、ついに6コアの時代!!・・・ですがの記事でも書きましたが、果たしてこれだけのコア数を生かせるアプリが出てくるのか?というのが一番問題ですが・・・

いくらサーバー用とはいえ、処理するスレッド数よりメモリやストレージのアクセスの方がボトルネックになってしまい、結局生かせませんでした、なんて落ちはないんでしょうかね・・・

とはいえ、私が仕事で使っている解析サーバーにとってはWelcomeなニュースです。とにかくコア数が多いクラスタマシンが安価に作れます。でも、用途が限られてしまいますね。

さて、これを受けてIntelはどう出るのか?あちらはあちらで、今度は16コアなんて出すんでしょうかねぇ・・・

でも、私がAMDに期待するのは唯一つ。Atom対抗、またはCULV対抗のCPUを出して欲しい、ということ。

ARM系CPUと普通のノートPCとの間のCPUは依然としてIntelのAtomあたりが独占状態。それゆえ、IONプラットフォームなんて採用する気がまるでなし。高性能グラフィックは上位機種を買え、という大人の事情をユーザーに押し付けてる状況。

AMDなら、Atom対抗ぐらいすぐに出せそうですけどね。ATIのグラフィック統合チップ内蔵の省電力CPUをAtomと同等価格で販売、なんてことをやると、さすがのIntelもIONプラットフォームを引き込むしかなくなると思うんですが・・・

12コアなんてCPUを作れる技術を持つAMD。クアッドコアAtomライクなCPUくらい作ってくれないでしょうかね。


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コメント

2010年2QにMSI Wind U250(Athlon II Neo 2コア1.3GHz/12インチ)というノートPCも出るようですし、AMD側もまるで無策という訳ではないようです。
来年にはAtomに対抗するBobcatも登場するようですよ。

こんにちは、haseosanさん。

Bobcatのことは知りませんでした。どうもすいません。ありがとうございます。

ただ、どうもAMDはAtomに本気で対抗しようという意気込みが見られないんですよね・・・IntelがAtomを作ったのはARMに対抗するCPUが欲しかったから、という動機が感じられますが、AMDにはそもそもARMに対抗しようという感じがないですね。

やっぱり利潤が薄そうですから、あまり本気になれないんでしょうかね・・・ちょっぴり寂しい気がします。

そういえば、EeePCにもAMDのCPUが乗っかったものが一つありましたね。名前をすっかり忘れてしまいましたが、結局日本ではまだ売られていないようです。残念。

びっくりしました。横長のCPUパッケージではないですか。
昔あった40ピンDIPであるZ80や8086(V30)ほど長くは無いでしょうけど、今時のCPUでは意外だなと思いました。普通だったら基盤も含めて正方形ですからね。
コアをあれだけ詰め込めばどうしても横長になってしまうのでしょうね。
Slot1、SlotAは別問題かもしれませんが…。(あれは基板上にコア等が乗せられている。)

パッケージが長方形なのはダイの都合じゃなくてピン数とか配置の問題かなという感じがします。

 AMDがAtom互換を出さないのは利幅が薄くてやっていけないからじゃないでしょうか。x86プロセサの最下層に位置するAtomですが、そもそもx86命令セットを持つ必要というのはソフト資産を期待してのものですよね。 でも、省電力&組込系には御存知の通りARMがあります。ARMはコンパイラも豊富ですし、オープンソースも盛んですからソフトの移植は容易だと思います。

そうするとx86系のエコノミークラスのプロセサって、商売としては旨味が全然ないのではないでしょうか。昨今の設備投資費の削減ブームで、Atom互換に新しいラインを用意するほど(経営者側に)余力も無さそうですし。

 iPhoneやAndroid端末、更にNintendoDSなど組込系の世界はますますARMで伸びていきますし、ATOMは相変わらずネットブック以下のスマートフォン未満という感じですし、ハードとソフトの組み合わせぐらい自由に選べないものかともどかしくなります。これじゃどっちも“ハードウェア”ですよね。アタマ硬すぎです。

こんにちは、 Mira-Cuoreさん。

このコアみて、Pentium Proの真中部分を思い出しました。なんとなく似てませんか?

最近はCPUというとすっかり正方形ですが、そういえばAtomもコアの部分は長方形になってますね。だんだん長方形スタイルに戻っていくのかも。

こんにちは、Akiraさん。

やっぱり利潤が薄い市場には、なかなか本気で着てくれないんでしょうかね?

かつて(今も?)AMDにはGeodeってシリーズがありましたが、あれの強化版でもいいんですけどね。このままIntelの一人勝ちっていう状況も、あんまりいいことはない気がします。

ところで、Intelも8コアのXeon 7500を出してきましたね。あえて「16スレッド」って強調してますが、明らかに12コアのどこかのCPUを意識してます。

ますます両者とも開いた口がふさ・・・いや、ハイレベルな技術競争を繰り広げてますね。

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