ついに6コアの時代!!・・・ですが
そんなコア数、何に使うんでしょうね?
Corei7とXeonで6コア版が発売されたそうです。なぜかXeonが先行で店頭に登場、らしいですが。
AKIVA PC Hotline:6コア版Xeonが発売に、LGA1366に対応 デュアルCPUなら計24スレッド、販売は2個単位
1個で142,590円、デュアルCPU用なため2個づつで売られてるそうです。Xeonてのは普通サーバー用途ですからね。
つまりデュアルCPUなら12コア、HTで24スレッド動かせるそうです。
しかし・・・Xeonならサーバー用途なので6コアの活躍の場はいくらでもありますが、Corei7の6コア版はどうなんでしょう?
今や4コア版がだんだん主流になりつつありますから、将来は6コアが主流、なんて時代が来るんでしょうね。
動画エンコーダあたりならマルチスレッド化したものが多いですね。
しかしソフトのマルチスレッド化をすすめても、たとえばこれまで1CPUで処理したものが4CPUになったら4倍になるかと言うと、なかなかそうはいきません。
千羽鶴をたくさんの人で折る作業を想定してみます。1人で1000羽折るより10人で100羽づつ折れば、10倍の速度で鶴ができます。
でもこれを束ねるため糸に通す作業は、いくら10人いても10倍にはなりません。1本の糸に10人よりあつまっても混乱するだけです。ましてや100人、1000人に増やしても効率は落ちるばかりです。
かなりよくできた解析ソフトを使い、かなり内部のデータ通信環境を整えてやっても、64コア以上になると効率がだいぶ落っこちてしまいます。
私の勝手な感覚ですが、一般の用途なら8コアあたりが限界じゃないでしょうか?それ以上増やしても使い切れないか、思ったより効率があがらないという状況におちいるだけです。
むしろ、Atomプロセッサのほうが正常進化なのかもしれません。
Atom搭載ネットブックが出てきたのは、日本では2008年の夏ごろ。もうすぐ2年たとうとしてますが、大人の事情であまり性能は上がってません。
でも未だにネットブックはそれなりの売れ行きです。身の回りのネットブックユーザーも、性能に不満を持っている人はほとんどいません。
”性能を上げずに価格・電力を下げる”というのが、ユーザーがPCに求めているものかもしれませんね。図らずもその道を歩んだAtomは、2年も性能据え置きながら支持を得ています。
さて、話題沸騰(?)の6コアですが、果たして今後どうなるか・・・
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お久しぶりです。
並列計算に関してはお話したいことが山ほどあります。
自作のプログラムでは2コアで頭打ちの印象です。
Core i7 975で連立方程式を解く計算をやらせたところ
(自作プログラム)
1コア 134秒
2コア 87秒
3コア 80秒
4コア 76秒
でした。(10回試したときの平均値)
自作プログラムでは条件判断がほとんどないので
メモリの転送速度がボトルネックになるようです。
Core2Quad 9450で同じ計算を行うと
1コア 220秒
2コア 210秒
3コア 216秒
4コア 221秒
全然、伸びないです。
Phenom2は、並列化による伸びはよいのですが
もともとの速度が遅く4コア並列でようやくCore i7の
1コアと同等になりました。
ちなみに流行中(?)のGPGPUでは
GTX285 1枚 18秒
GTX285 2枚 10秒
GTX285 3枚 7秒
という結果がでました。圧倒的にパフォーマンスがよいです。
(プログラムはCUDA用に大幅変更)
解析用のソフトは演算中にいろいろな処理をやっているので
並列化の伸びはCore2Quadでも上記ほど悪くはないようです。
投稿: KAJI | 2010年3月21日 (日) 23時19分
こんにちは、KAJIさん。
わかりやすいデータ、ありがとうございます。GPGPUのスケーラビリティはなかなかいいですね。
今日は休みではないので、会社からコメントかいてます。
で、その会社で使っているLS-DYNAは、16CPUくらいまではなんとかスケーラビリティを保ってますけど、32くらいで怪しくなってますね。16→32CPUで大体1.5~1.8倍くらいです。
これでもまだいい方なんですよね。これから並列化しなきゃいけない一般ソフトでは、6コアについていけないんじゃないかと。
一人、一ソフトで6コアを使うシチュエーションはなかなか思いつきませんね。本当にこんなにいるんでしょうか?いや、そもそも今売られている4コアも多くの人はちゃんと使ってるんでしょうか?心配ですね。
投稿: arkouji | 2010年3月22日 (月) 12時24分
こんにちは。弊社でもLS-DYNAは使っていますが並列計算はやっていません。
担当者ではないので、対応していることも知りませんでした。
ただし、まったく別のモデルを同じマシンで並行して計算させることは
やっています。このときのパフォーマンスですが、たしか4並行を超える
あたりから計算が遅くなってきた気がします。
以前にHT対応のPentium4(シングルコア)で
2つのモデルを並行して解かしたとき、それぞれの計算が
1計算時とほぼ同じにできていたようです。
つまり、スレッド内には空きがいっぱいあるということ?
自作のプログラムが並列計算の効果が悪いのは
ひたすら積和を繰り返し、メモリ転送のベンチマークのようなプログラム
になっているからだ、とインテルの人にコメントをもらいました。
もっとCPUに余分な処理をさせると並列の効果は出ますよ、と
アドバイスをもらいましたが、意味ないじゃん!!!
インテルには5年以上もコンパイラのサポート料金を
払い続けているのにこんな回答しかもらえません。
ところでUbuntuMagazine Vol.3は買いましたか?
投稿: KAJI | 2010年3月22日 (月) 19時21分
こんにちは、KAJIさん。
Ubuntu Magazine vol.3買いました。でも忙しくて放置プレイです(笑)
うちの会社で使っているLS-DYNAはMPP版です。1JOBあたり32コア(2コアのCPU2つの1Uマシン×8)なクラスタマシンなため、SMP版が動きません。
さすがにこれだけのマシンをつないで計算させるので、Myrinetなどの高速なネットワークでつないでるようです。
ハード的にも他にいろいろとノウハウがあるようで、同じCPU・Myrinetのネットボードのマシンを使っても会社ごとに性能が違いますね。IntelよりむしろHPやCRAYといったハードウェアベンダーのほうが並列化の技術はすごいです。
もっとも私自身プログラムを作らなくなったので、細かいところがさっぱりですが・・・
投稿: arkouji | 2010年3月22日 (月) 23時07分