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2009年10月 3日 (土)

PC USERのネットブック記事にもの申したい

最近は夜遅く帰ることが多いせいで、平日にやかましいメインPCをあまり使わなくなりました。もっぱらEeePC 1000H-XかNetWalker PC-Z1ばっかりですね。

家族が寝静まったあとに、食卓で金麦飲みながらEeePC 1000H-Xでネットサーフィン、そのまま電源も落とさずに寝床へGo!という使い方をしているので、静粛性・バッテリ駆動時間の長いEeePC 1000H-Xは重宝しています。

ここ1週間は、これがNetWalker PC-Z1になっていただけです。おかげでずいぶんとあのキーボードにもなれました。

TS抜きしたNHKスペシャルなどの録画番組をエンコードしてiPodに転送、なんてこと以外はよほどメインPCじゃなければ困ることはありません。ブログの更新もネットブック・スマートブックで十分です。

なので、こんな記事があるとちょっと違和感を感じてしまいます。

ItMedia +D PC USER:Windows 7にNetbook、PCの今後はどうなる!?

Windows 7よりもネットブックの将来についてのページが多いですね。

総じていうと、正確な情報をつかんでいるものの、解釈が変という感じですね。

ここに登場する方々の認識では、ネットブックは一世代前の性能・OSにもかかわらず、安さを武器に爆発的に普及、しかしA4サイズのノートPCでもほぼ同じくらいの価格帯で売られてきているので、その優位性は揺らいでいくはずだ・・・と思っているようです。

ただ、この記事の中でも指摘されているとおり、わずか1万円未満の価格差で、A4ノートよりも安いネットブックのほうが売れてしまっている、という事実があります。

この事実に関しての解釈が、私にとっては奇妙極まりない。

このわずか数千円を惜しむ理由として、高いものを買ったのに使わなくなるんじゃないかという恐怖感から、少しでも安いほうを買ってしまうのではないか、とのこと。

むしろ、メーカーが進めるA4サイズを買うほうがいいんじゃないか?という恐怖感のほうが私は強いような気がしますが・・・現にネットブック登場のころは、圧倒的にこちらの恐怖感の方が支配的でしたからね。

2台目需要として買っている人はむしろ少なくて、メインPCとして買う人が多い、というところもちゃんと認識しているようです。

これに関して、この座談会では「1万円プラスすれば、これだけのことができるということをもっとメーカーなどが発信すべきでは」という意見が出されています。

つまり、ネットブックより1万円プラスすればまともなノートPCが買えるのに、それをしないユーザーが多いというのが奇妙だ、といっているように見えます。

これが、私の感じる”違和感”です。

私は、ネットブックは意外に多くのユーザーにとって、メインPCとして使えるスペックを持ち合わせている、という持論を持っています。

にもかかわらず、PCの低価格化を恐れた国内メーカーが”中途半端なPC”という宣伝を繰り広げて、普及を妨げてきたという歴史があります。

でもネットなどの口コミで、意外に使えるPCだという認識が広まってきて、爆発的に普及した、というのが今の状況じゃないでしょうか?

私の周りでも、メインPCとして使っている人が多いです。

1台目として使う人のネットブックの用途としては、ネットサーフィン・メール・年賀状作成・デジカメ写真閲覧・Word/Excel/PowerPointなどのOfficeソフト利用、といったものがメイン。この程度なら、ネットブックでも十分です。

じゃあ、テレビの録画やムービー編集は?といえば、HDDレコーダーがあるのでいらないとか。

ゲームはどうするの?というのも、PS3、Wii、DSでやるからいいという人が多数。

高性能なCPUが必要とされる分野のことは、たいてい専用機が出回っているのでそちらで間に合っているようです。

しかし、ネットブラウザだけはパソコン用でなければ不便。携帯やテレビ、ゲーム機のブラウザでは見られないページが多いですからね。Officeソフトもパソコンにしかありません。

最近のパソコンの買い替えるきっかけとして、遅くなったからというより壊れたから、という理由が多いようです。一世代前の性能で十分なんです。

この記事にも言われてますが、ネットブックって小さいから片付けやすいんですね。これも売りのひとつなのかもしれません。私の知り合いでも、リビングPCとして使っている人はこれを利点に挙げていました。

ネットブックは、これまでマニアな商品だったパソコンを一気に一般人レベルに引き上げた商品だと思っています。

なので、これまでマニアばかり相手にしてきたパソコン雑誌関係者には今の状況が理解されないのかもしれません。せっかく正確な情報をつかんでも、解釈が奇妙になってしまうのはそのためでしょう。

もちろん、これまでどおり性能重視なパソコンユーザーもたくさんいるわけで、ネットブックがこれまでのパソコンに取って代わるわけではありません。そうなっては私も困ります(笑)

ネットブックユーザーと、パソコンユーザーとを分けて解釈する時代が来てるようなきがします。

というわけで、久々にEeePCをよいしょ。10インチで32,800円になったんですね。一年前、私が買ったEeePC 1000H-Xは59,800円でしたから、27,000円も値下がりしたわけです。すごい時代になりましたね。

Eee PC 1000HA-WHI002X (ホワイト)

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Eee PC・ネットブック」カテゴリの記事

コメント

私もPCーUSERの記事には大きく違和感を持ちました。
ネットブックの売れる理由として、「安さ」が一番の理由だというのは納得がいくのですが、なぜ安いパソコンを選んだのか? という行動理由が「自分には使いこなせないかもしれないから」というのは、あまりにもお粗末じゃないかと思います。そんなに、今の消費者は馬鹿じゃないだろう、と思いますけどね。マスコミが薦めたわけでもなく、電気屋の店員が売りまくったわけでもなく、CMに踊らされたわけでもなく、「消費者が自らの意志でネットブックを選んだ」という事実を、もっと、重要視しないといけないのじゃないかなぁ。
 XPで充分。オープンオフィスで充分、フリーソフトで充分、ユーチューブ見れれば充分、イヤホンで聴くからこのスピーカーで充分、レス書くだけならこのキーボードで充分、こたつの上に置けるから、この大きさがいいし、学校にも持って行けるし、新しいiPodの代わりにもなるし、iTunesも動くならいいんじゃない?
 ここまで考えて(これくらいはフツー考えるよね)ネットブックを買ったのなら、大正解じゃないでしょうか。
 逆に、なんであと1万円出して、会社で日報書く為に持たされるようなA4パソコン買わなきゃならないの? って思いますよ。
 iPodが売れているからって、コンポなんて売れないし、ましてやピュアオーディオが売れるわけないじゃないですか。パソコン業界の人って、何でそれが判らないんだろうって、たまに思います。

ホントですよね~
正直な話、インターネットが普及しだした頃(OSだと98末期~XP初期くらい?)からPC自体は爆発的に進化してるけど、使い手が進化していないんですよね(笑

ネットブックが出始めの頃に初めてPC買うであろうおばさんが
「3万円で買えるPCがるあるらしけど・・・」っていのうが衝撃的でした。

結局、結構年配の方でもインターネットには興味があって、やってみたいけど「高い。」というイメージ。これが付きまとっていたのだと思います。
その中で「3万円くらいなら買ってみても良いかな?」って気持ちが起きたんじゃないでしょうか?

あの記事の中では、+一万円の投資について書かれていましたが、一万円って大きいですよ(笑

人にネットブックについて聞かれたときには
「要は、4~5年前くらいのPCで、当時はみんな満足してたんだから、それを安く売りましょうよ!ってことです」って説明します。

901までくらいの製品は人に勧めようとは思いませんでしたが、今のラインナップなら十分人に勧められます。

結局、あの記事の人たちはPCに囲まれた中で暮らしてるから、それが当たり前なんですよね!
PCがなくっちゃって人と、やってみたいなぁ~、だと見ているものが違いすぎると思います。


長文失礼しました~

Arkouji さん、こんにちは。

PC USERの記事、読ませて頂きました。『座談会 前編』という事なので、後編。。。一体何処に落とし所をもって行くのか!?がある意味興味あります。

結局、大手国内メーカー側の方々は
『新規ユーザーは何が障害となってパソコンを購入しない(出来ない)のか』製品価格なのか?使い易さなのか?ユーザー側の知識が足りていないのか?
『パソコンで主に何をしたいのか』ネットサーフィンなのか?音楽や映像といったオーディオ特化なのか?ワープロ・表計算といったOffice・ビジネス仕様なのか?デジタルカメラのRAW現像や画像加工なのか?(←初心者なのか?)
『その為の機能は何なのか』携帯性の特化なのか?機能性の特化なのか?
『それによって向き不向きを理解されているのか』
これらを把握する事と説明する事を怠って、無難に何でもこなせる事にした。結果、無駄に多機能・高性能化してきたのでは?
(仕方がない部分もあると思うけど…まあ、言っても自作及びショップブランドで購入した方が遥かに高性能だったりするのは…内緒)

ところで、茶々入れても仕方ないのですが…それでも記事の中で凄いなぁ…と思ったのは、
>Vistaの功績というのも変ですが、CeleronとかSempronとかのシングルコアCPUは処理スピードがどうしようもなく遅いので、VistaならデュアルコアCPU以上でないと実用的に耐えられないという認識が広まったことでしょうか。

これって当時のXPからVistaへの移行を考えた際に、ハードウェアのスペックが飛躍し過ぎただけでは?
特にメインメモリーがXP(最低128MB)からVistaで不足に(Basicで最低512MB、Home Premiumでは1GB。でも実は不足。そこでReadyBoostって機能があったのだと思ったのですが?)
またAeroによってオンボードによるグラフィック不足が決定的になった…と認識しているのですが。
本当にCPUがシングルコアかデュアルコアとかの問題なのか?と。弟使用のVAIOはCPUはシングルコアCeleron 約2GHz、memory2GB。モッサリ感こそあれ問題なく使用されていますが…。
そもそも論としてOSが重くては実用的でないって如何しようも無い。だから、ダメだって言われるんでしょ。

この座談会な方って“?呆”なのかと…

>初心者が全てを期待してNetbookを購入している。

の行も、パソコンの知識に乏しい方が購入後に主に行いたいであろう事がネットサーフィンであり、メールでは?
これらはシングルコアで十分…と言うかAtomで十二分。ワープロ・表計算に関しても…(マルチコア対応のアプリケーションだと恩恵はあるし複数同時に起動するというのでは話は別でしょうが…それでも、昨今のシングルコアCPUでも1GHz越えですし、AtomにはHyperThreadingもある…)
四方や“地デジのTS○き”とか、“DVDのリッ○ングからデコード・エンコード”“○×△□によるファイル○換”…って、パソコンの知識が無い人間が望む事(発想する事)では無いでしょう?

常時、パソコン業界って云う名の森林の中に居ると銘木も大木も雑木も同様同一に捉えると云う事なのかしら?

…但し、過去にオイラは『このiPodって、音楽が無限に沸いてくるモノですよね?』『それ自体で曲を購入してダウンロードできるんですよね?』ってな事を真顔で聞かれた記憶があるのも事実(笑)。
(買い物に付き合ってという方が居られて店に到着。パソコンもそれ対応したオーディオ機器も無いのにiPodを購入したいと言うので『で、キミはどうやってiPodに音楽データを入れるの?』と訊ねた際に…。当時、携帯音楽プレイヤーを所有していなかったオイラは説明に四苦八苦orz)
うーん。
ユーザー側にも問題はある…かも。
長文及び乱文乱筆、失礼しました。

こんにちは、rokugastu1972さん。

私の愚痴に付き合っていただき、ありがとうございます。

どうも、パソコン雑誌にせよ、サイトにせよ、なにかPC評論家ってずれているんですよね。

海外メーカーはその点シビアに現状把握をしてますね(MS社をのぞく、ですが)。ネットブックが受け入れられるや否や、即座に手を打ったところが多いですからね。

「彼を知り己を知らば百戦して危うからず」といいますが、どうも彼らはユーザーも己も知らず、という気がしてなりません。

ところで、このブログの意見をそのままPC USERに送りたかったのですが・・・意見箱が見つかりませんでした。しょうがないのでここに書いてしまった次第です(なのでタイトルが「~したい」になってます)

こんにちは、瀬川純一さん。

愚痴に付き合っていただき、ありがとうございます。

1万円の価値、かなり大きいですよね。使うかどうかわからない性能プラス分のためにかけられるかといわれれば、多分かけないというのが正解じゃないかと思いますね。

以前はむしろ1万円高いものを買っていたユーザーが多かったのは事実です。でもネットブックの登場以降、ずいぶんと賢い消費者が増えましたね。

私の知り合いの人で、Vista出たての頃に買った人がいます。

これがCPUこそAtomプロセッサよりは多少早いですが、メモリは1GB、HDDは100GB、これで10万円という”詐欺”のようなマシンを買ってしまいました。

でもその人、今でも「XPマシンにしておけばよかった~」と悔やんでいます。

しかし、これが当時PC雑誌各社が”おすすめ”していたパソコンのひとつでした。

ユーザーと雑誌(メーカー)の思いがぜんぜん違うんですよね。

こんなことを繰り返してきたから、信用されなくなってきたんじゃないかと思います。

というわけで、私もネットブックを「十分な性能のPC」とお勧めしています。もちろん、用途を聞いての上で判断してます。

こんにちは、くろいひとさん。

長文のコメント、ありがとうございます。

くろいひとさんもおっしゃるとおり、パソコンで何がしたいか?が重要なんですよね。

ネットブックって、名前のとおり”ネット”をするのに必要十分なパソコンですよって売ってますから、初心者の方も買いやすいんでしょうね。

店頭で触ってみても意外にさくさく動く、じゃあこれでいいじゃん、という具合に買った人が私の周りにもいます。

でも、この座談会でもそうですが、あと1万円高いものを買うと何ができるようになるの?ということが書かれていない。

電気屋に行けば、たとえば洗濯機売り場で1万円高い機種があると、店員に聞けばその違いを教えてくれます(乾燥機能が強化しているとか、音が静かだとか・・・これ実際の話です)。

でもパソコンの場合は「性能が高い」から、ただそれだけです。よく考えると理由にならないですよね。

OSの議論についても、たしかに同じようにユーザーからすると変な議論をしていますね。いまさらXPに戻れない、って言ってます。

でも、もっさりしたOSってなんの役に立つんですか?という発想がわかないんでしょうかね。不思議に思います。

どこかの会社のIT関連担当の人が、OSは本来縁の下の力持ちのような存在であり、VistaのようにでしゃばったOSというのは導入しづらいというような話をしていた記事が以前ありました。確かにそのとおりですね。

ユーザーの側の問題があるとすれば、声を上げているのが”マニア(ギーク)”な方々からばかりなのが問題なのかもしれません。

パソコンを使ったことがない人が、なかなかパソコンに要望・文句を言いませんから(そもそも”何ができるか”がよくわからない人が多いですから)。

おかげでメーカーや雑誌はマニアに合わせてしまい、常識はずれな判断を繰り返しているのかもしれませんね。

といっている私も、変にマニアな感性で動いていることもあるので、あまりこの記事の人たちを笑えないかもしれません。人の振り見て我が振り直せ、ですね。

意味不明で、的外れなコメントですが、お許しください。ネットで、いろんな考え方の人の意見や批判などに勉強させられる事が多いのですが、親への批判や障害者(児)への批判、ネガティブ志向?のスレが多くて・・なんか、気分が滅入りました。仕方ないのかもしれないけど・・自分に甘く他者に厳しい世代が多い事に人間不信になりそうです。自分は自分だから振り回される事のない生き方をしなければならないけど・・。娘の結婚までが不安になってしまいました。意味のない関係ないコメント?にならない投稿を承知で、この場をお借りしてしまいました。お詫びします。

こんにちは、たくあんさん。

批判というのは簡単ですからね。どうしてもその手の意見が増えるのはしょうがないかなぁと思います。

このころはネットブックがだんだんと受け入れられてきた時代ですが、一方で日本メーカー製PCの凋落が進んだ時期でもあります。ネットブックに批判的な記事がでるのはそういう背景もあるんでしょうね。

結果的にWindows 7の登場でネットブックはほぼ消えてしまいましたが、これはさらに大きな変革(タブレット全盛)によってなされたもので、日本メーカーの思惑通りとは行かなかったわけです。

いまや日本メーカーはどこも大赤字、試練のときを迎えています。

私も子供が2人いますが、将来が心配ですね。でも批判的ではなく、建設的な意見も随所に見られますし、日本の将来を支える技術だって日々生まれています。なんとか乗り越えられるんじゃないかなぁと私は信じています。

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