どんどん薄いノートPCが出てますが・・・
SONYのVAIO Xに続いて、DellもAdamo XPSを発表しました。Macbook Air以来、この手の薄型ノートがどんどん出てますね。
Engadget Japanese:デル Adamo XPSはCore 2 Duoとインテル内蔵グラフィック、約700g?
とうとう10mmを切ったようで、本当に薄いですね。スタイルも独特ですし、思わず目を引きますね。
でも・・・いろいろなモバイル機を使ってきた経験上思うのですが、果たして”薄さ”ってモバイルPCとして大事な要素なんでしょうか?
あんまり分厚いのは確かに考え物ですが、ネットブック程度の厚みであれば問題ないんじゃないでしょうか?
あまりに薄いと強度上の不安から、どうしても防護用に丈夫なかばんに入れたり、それなりのインナーケースに入れたりしてしまうので、実は意味がなかったりしないんでしょうか?
最大の問題は、薄さゆえにバッテリ容量が取れないという問題を抱えてしまいます。冷却ファンもつけられなくなるので、熱の問題も出てきますね。
液晶サイズは、下手なネットブックよりは大きいので、実はかばんの中の邪魔さ加減はネットブックより高いかもしれません。
本当にスタイルだけのノートになっているような気がしてならないのですが・・・いや、もちろんスタイルという要素は大事です。でも”薄くて軽い”から”モバイルノートとして持ち歩ける!”と期待して買った人が、後々幻滅してしまわないか心配です。
私にとってVAIO type Pはまさにその好例です。軽量でモバイル性は高いはずですが、結局EeePC 1000H-Xのほうがバッテリの持ちがよくて使いやすいため、持ち歩くのはすっかりEeePC 1000H-Xです (あんまり持ち歩く機会はないですが・・・)。
個人的には、工人舎のPA、PMや、シャープのNetWalker PC-Z1といったポケットサイズでバッテリ駆動時間もまあまあ十分なものが望ましいですね。少々分厚いほうが頑丈なため、そんなに強度上の心配をしなくてすみます。
シャープのNetWalker PC-Z1は、キーボードのしょぼささえ目をつぶれば(笑)いいマシンです。バッテリの持ちはいいですし、汗だくのジーパンの前ポケットに入れて歩いても大丈夫でした。ちょっと酷使しすぎ?
まあ、薄型ノートが買えないもののひがみでした・・・やっぱり、なんだかんだといってもスタイルはいいですよね。薄型ノート。
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Xシリーズの純正バッグはかなり丈夫な作りで、それに入れると1キロオーバーになるらしいですね。
しかし、ああも薄さにこだわるのは、Macbook Airの呪いでしょうね。
あれ、出たときは、「薄さ」ね! と驚きましたもの。
その驚きから抜けきれず、商品開発すると、おっしゃるとおり、「で? 使いやすいの?」って商品が出てくるんでしょうね。
「たまにエマージェンシー用として持ち運べる」という価値に5万以上払う気は全然ないんですけどね。見せびらかすのが目的としても、小型のパソコンって、思ってるよりみんな羨ましがらないですよ?
投稿: rokugatsu1972 | 2009年10月27日 (火) 09時04分
私もあまり薄さにはこだわらないです。
一昔前、そこそこの大きさで薄いノートが流行りましたが魅力を感じませんでした。
それよりリブレットに感動した口ですね。笑
薄いと限界を感じるのですがリブレットとかには無限の可能性の魅力を感じました。
投稿: アンビンバンコ | 2009年10月27日 (火) 20時14分
VAIO Xを店頭で見ましたけど、DELLのはもっと薄いんですよね。
でも、持ち運ぶんなら工人舎のPMやNetWalkerの方がいいですね。カバンもいりませんし気軽に持ち出せます。
投稿: haseosan | 2009年10月27日 (火) 20時57分
こんにちは、rokugatsu1972さん。
店頭でVAIO X見ました。確かに見栄えはいいんですが…でも、Macbook Airほどのインパクトはないですね。
斬新なデザインもいつかは”飽きる”んですよね。飽きたときに残るものが中途半端で使いにくいPCということにならなければいいですけど。
投稿: arkouji | 2009年10月27日 (火) 22時22分
こんにちは、アンビンバンコさん。
初代Librettoは強烈でしたね。電車の中で修論をLibrettoで書いておりました。いい思い出です。
でも本家Librettoはどんどん高機能化してしまい、値段も高く手の届かないPCになって消えてしまいました。Let's Noteも同じ運命をたどらなければ…と危惧してますが。
面積をとるノートは、薄くてもそれほど持ち運びがよくなるわけではないんですよね。極端な例ですが、A3サイズのスケッチブックの方がA5サイズの辞書より軽くても、だれも持ち運びせいが飯井とは思いませんものね。
投稿: arkouji | 2009年10月27日 (火) 22時30分
こんにちは、haseosan さん。
薄型ノートPCって、なんか変な方向に加熱している気がします。これまたさらに薄いのを出すメーカーが現れるのでしょうか?
かなり昔ですが、ヘッドフォンステレオでも同じく軽量、コンパクト化がはやったときがありました(私は高校生でしたが)。
きっかけはSONYのウォークマンだったと思いますが、世界最軽量を売りにした機種が登場するや否や、他のメーカーがどんどん類似品を出してきました。
シャープあたりがとても軽いのを出したのですが…軽いと逆に安っぽくなってしまい、本家のウォークマンが軽量化を追求しなくなったあたりから、どんどんと冷めてきました。
あの時の状況にそっくりです。でも本家のAppleはそれ以上薄型ノートを出すつもりはなさそうですから、もう冷めていくんじゃないでしょうか?
それよりも工人舎のPA、PMやNetWalkerのような小型機がもっとはやって欲しいですね。おっしゃるとおり、カバンに入れるには最適です。
投稿: arkouji | 2009年10月27日 (火) 22時44分
こんにちは。
VAIO Xは、MacAirを真似たわけではありません。
その昔Sonyが出した505EXTREAMを現代風に作り直したモノです。
薄型は、別にAppleが本家ないわけではないです。
ちょっと気になったので・・・
失礼しました。
投稿: BB | 2009年10月28日 (水) 11時32分
こんにちは、BBさん。
確かに、SONYには505シリーズというものがありますね。私も一度中古を買ったことがあります。マグネシウム合金製の筐体が斬新でしたね。
たしかに薄型はAppleが本家ではないです。が、とにかく薄いことを売りにする傾向はMacbook Airから過熱している傾向が強くなっているのが気になります、ということが書きたかっただけです。
スペックとして”厚さ○○mm”というのにこだわりすぎ、なにか本質的なところを忘れてませんか?という気がしてならないだけです。
もっとも、この記事を書いている私自身は薄型ノートが気になってしょうがないものの一人ですが・・・要するにひがんでいるだけです。笑って許してやってください。
投稿: arkouji | 2009年10月28日 (水) 19時30分
こんにちはBBさん。
たしかにアップルの土俵にSONYが乗ったかのような発言でした。すいませんでした。
Xは、開発になかなかドラマがあるようですね。
投稿: rokugatsu1972 | 2009年10月28日 (水) 21時24分
arkoujiさん
rokugatsu1972さん
(連名で失礼します)
レス、ありがとうございます。
何も謝って頂くようなつもりで書いたわけではないので、申し訳ないですし、恐縮します。
要らぬことを書いてしまったと・・・。
ただ、以前Sonyが「505EXTREME」を開発したとき、薄型化する上で、当時ではどうしても妥協せざるを得なかったもの(各端子の搭載や30万強の価格など)を、Atomという小型CPUの登場をきっかけに、今なら妥協せずに出すことが出来るのでは、という技術者の思いがVAIO X開発のスタートなわけで、単にAppleがAirを出したことに追随したように思われてしまうのは、ちょっと残念な気がしてしまい、要らぬことを書いてしまった次第です。
もちろん、皆さんが仰っているように、薄型を追い求めていくことに、私自身も価値を見出しているわけではありませんし、Sony信者でもありません。
PCはVAIO TypePを持ってはいますが、Intel MacBookがメインですし、iPhone、Aspire one、自作PCもありますので・・・
長々と書いてしまい、申し訳ありません。
投稿: BB | 2009年10月29日 (木) 16時53分
こんにちは、BBさん、rokugatsu1972。
恐縮なさらずに、どんどん意見を書いていってください。私の意見はもちろん完全ではないので、いろいろな意見をいただけるのはありがたいです。
PC WatchあたりでVAIO Xの開発秘話もよみました。いかにあの薄さを実現させるか、ということに、大変苦労されていたことが書かれていました。私も技術者ですから、課題達成の苦労はよくわかりますね。
問題は、これがどうみても”Macbook Air”以来の薄型ノートPC対抗として世にだしてしまった、営業サイドの宣伝方法がいやらしいと思ってしまうんですよね。技術陣の思いとはずいぶんかけ離れています。
変なたとえですが、あるお菓子を頑張って作ったのに、パッケージに有名人の写真を貼り付けて、これを売りにするような売り方をされているようなものに思えてしまうんです。これだと、中身勝負の職人と、中身が食べたい消費者両方にとって、違和感を覚えてしまいますよね。
せめて、消費者の嗜好にあったお菓子を作れと経営者が職人に要求すれば、ユーザーは納得するし、職人もモチベーションが保てます。この成功例がちょうどネットブックのような気がします。でも最近の日本企業はユーザーとも技術者とも違うところで経営陣が方向性を決めているきらいがあります。
まあ、こういった違和感を最近持ち続けております。
長々と、変なたとえまで出してすいません。
投稿: arkouji | 2009年10月29日 (木) 21時48分