ちょっと長文です。
NetWalker PC-Z1を買ってみると、どうも事前に得ていた情報とは違うものが多いですね。
シャープ Netwalker PC-Z1買いました!!でも書いたとおり、キーボードのへろへろ具合やAdobe Flash Liteが付属していない、というのがそれにあたります。
さらに使ってみると、細かいところでいろいろと出てきます。昨夜から気になった点をまとめます。
(1) リカバリ用Micro SDメモリカードの作成
昨日の夜、リカバリ用のSDメモリカードを作らなきゃいけない、ということに気づきまして、早速作りました。
細かい手順やファイルのダウンロードはNetwalker(PC-Z1)再インストール用microSDカード作成手順についてに載せられています。
まず、2GB以上のMicro SDメモリを用意。いまどき数百円で売ってますね。うちではあまっていた2GBのMicro SDメモリを使いました。
ただ作成作業はPC-Z1本体で行います。1~3時間ほどかかると出てきますので、実行後しばらく放置しておくしかありません。
それにしてもこのPC-Z1、パソコンを持っていることを前提としているようなので、リカバリ作成くらいパソコンでもできるようにしてくれれば・・・と思いますね。
(2) ランチャー画面はフェイク
てっきりNetWalker PC-Z1って、ランチャー画面が出ているものだと思っていたら、ただ単にマス目模様の壁紙にでかいアイコンが並んでいるだけでした。
シングルクリックでは立ち上がらないのでおかしいなあ、とは思っていたのですが・・・まあどうでもいいことですけど。
(3) バッテリ残量表示があいまい
EeePC 1000H-XなどにインストールしたUbuntu 9.04では、画面上のバッテリアイコンをクリックすると、バッテリ残量は%表示と駆動予測時間が出てきました。
上の画面を見てもらうとわかりますが、NetWalker PC-Z1にもバッテリアイコンが出ています。が、クリックすると出てくるのは「バッテリ残量 中」などといったあいまいな表示。
残りどれくらいか、さっぱりわかりません。
(4) 起動時間は3秒ですが・・・
「スタンバイ状態からの起動は3秒」とうたわれています。これは本当です。
でも、無線LANが有効になるまでにさらに追加で10数秒ほどかかります。これでも十分速いですが・・・ネットが有効になるのが3秒ではないことに注意ですね。
ちなみに、システム起動時間は90~100秒ほど。9.04にしては遅いですが、性能を考えるとまあまあといったところでしょうか。
ところで、スタンバイモードで一晩放置していたこともありますが、正味5時間弱でバッテリ残量が「低」になりました。この「低」がどれくらい残っているかがわかりませんが、公称10時間といわれているだけに、意外に短い駆動時間に感じます。
(5) ACアダプタの線が長い
これはむしろ喜ばしいことですが・・・
上の写真のとおり、6畳の部屋のほぼ端から端まで届いています。アダプタから本体につながる細い線が長いので、まとめてもそんなにかさばりません。逆にコンセントからアダプタ間の太目の線は40cmほどと短いので、これもそんなに邪魔にはなりませんね。
(6) 普通のマウスも使えます
こんな基本的なことをいちいちアナウンスされませんが、ちゃんとUSBマウスがつながりますね。EeePC 1000H-X用マウスをつけてみました。
ただフルサイズのUSB端子は左側にひとつ(右側はMini USB端子)。なのでこんなつき方になってしまいます。
(7) キーボードの「A」のキーが打ちにくい
キーボードのぺたぺた感は指摘済みですが・・・
両手持ちのときに、一番左にある「A」のキーが打ちにくい、ということがわかりました。
NetWalker PC-Z1のキーボードの端にあるキーは全部打ちにくいんですが、使用頻度が高い「A」キーだけ顕著に感じてしまいます。
両手持ちのときはブラインドタッチできませんから、キーボードを見ながら打っています。
ところが画面を見ると「アンビンバンコさん」と打ったつもりが「sんびんbsんこssん」と「A」が「S」になってしまってたりします。隣のキーを打ってました。
多分、シャープさんでもこれに気づいていて、やたら「A」のキーだけ横幅広いです。慣れてくると、だんだんSを打たなくなってきています。でも親指がつりそうになるときがありますね。
(8) 熱がほとんど出ない
あまりNetWalker PC-Z1の放熱に関する記事はなかった気がしますが・・・かなり優秀です。
Atom Zプロセッサでファンレス仕様というのもめずらしくないですが、VAIO type Pを使っていると結構熱が出てます。
Atomマシンだと、布団の上で使うとその下がふかふかになるくらいの放熱はありますね。
でもNetWalker PC-Z1はほんのりあったか、といった程度。布団はふかふかになりませんが(笑)、さすが省電力のARMです。
(9) アクセスランプがない
時々動きがぎこちなくなるときがあるのですが、多分ドライブへのアクセスをしているんじゃないかなあ・・・と思っても、アクセスランプが全くないのでさっぱりわかりません。
そんなのいらない、と思われるかもしれませんが、多分アクセスが頻発していると思われるときにブックマークの整理をしていたらなんとフリーズしてしまいました。電源ボタンを10秒長押ししないと落ちない状態になったわけですが、アクセスランプがあれば少しは気を使っていたかも。
メインマシンでもEeePC 1000H-Xでも、あまりにアクセスが激しいときは作業を控えますからね。NetWalker PC-Z1は無音ですから、音でアクセスを知ることは不可能。システムモニタを使うという手もありますが、やはりアクセスランプは必須です。
このほか、私はあまり関係ないですが、通信モジュールもイーモバイルのものがいくつかあるだけのようで・・・ネット上ではアナウンスされてますけど(http://www.sharp.co.jp/support/mit/faq/qa/qh_0017.html)、あまり知らないですよね。
・・・とまあ、まだ買って二日目のNetWalker PC-Z1ですが、散々悪口を書いているようで結構気に入ってます。
トイレでも食事中でも使えてしまうお手軽さ(本当に使ってます)なのであちこちで使ってます。おかげで1.75kgのEeePC 1000H-Xが「バーベル」に思えてくるほどです。
今日は愛知健康の森というところにいきましたが、場所や施設情報をネットで調べてと妻に言われて、いつもなら2階に上がってPCに向かうところ、こんなところから端末を取り出して目の前で調べてやりました。
ジーパンの前ポケです(笑)
これにはちょっと妻も驚いたようで、「買うたびにだんだん小さくなっていくから、今度買うやつは爪楊枝でキーをたたかないといけなくなるんじゃない?」といわれてしまいました。
こんな感じでお気に入りのNetWalker PC-Z1ですが、気に入っているからこそあえて欠点を書かせていただきます。
小さい端末だけに、ある程度の使いにくさはやむをえないかもしれません。
でも、上に書いたうちのいくつかは、ちゃんとアナウンスしたほうがいいんじゃない?と思っちゃうものもありますね。2GB Micro SDメモリは一緒に買っておきましょうとか、「バッテリ残量 低」になったら大体どれくらいの残量なのか、などなど。
まあ意図的に隠しているわけではないですが、買ってからいろいろ見えてくるのもあまりいいことではないですからね。
工人舎のPMほどではないにせよ、わりと注目されている機種ですからね。正直ベースに情報を流すところがひとつくらいあってもいいかと。
ところで、このNetWalker PC-Z1はARM系Ubuntu搭載。一体ARM系Ubuntuってどれくらい使えるのかが気になるところ。
もちろんいろいろ調べていくつもりですが、そんな中Asciiより「Ubuntu Magazine Japan」という雑誌が創刊されるそうです。
Ubuntu Magazine Japan vol.01
いきなり「ネットウォーカー大研究」なんて書いてあります。
Amazonでも予約受付中みたいですね。
ところで、昨日の記事で書いていたAdobe Flash Liteの件、よーくみるとアナウンスされてますね。9月30日から正式提供だそうです。
9月30日より、NetWalker<PC-Z1-W/B>の「Adobe Flash Lite」ダウンロード提供を開始します
今月末はNetWalkerユーザーは大忙しです。
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