« 日経Linux 9月号買いました | トップページ | DVDビデオをiPodに (フリーソフト編) »

2009年8月14日 (金)

MS社って一体・・・

すいません、愚痴を書きます。

こういう記事を読むといつも思うことがあります。

Computerworld.jp:マイクロソフトに“お仕置き”された5つのネットブック

要するにMS社が考えるネットブックにそぐわないマシンに対し”お仕置き”をしました、という内容の記事。

メモリを2GBつんでしまったとか、液晶が12インチあるだとか、MS社の御意向に従わないネットブックを次々に葬ってしまったというもの。

まあ、ニュースソースが”うわさ”の域を出ないものが多いようですが、実際消えてしまった(あるいは消えてしまう予定)ものもあるようなので、まったく根も葉もない話ではなさそう。

MS社って一体何様?と思ってしまいますね。

どうもVista発売以降目立つのは、ユーザーからの要望を無視する傾向が強いこと。

XPを載せた12インチのネットブック、デュアルコア搭載ネットブックが欲しいと思っているのは”ユーザー”であって、メーカーはそれに答えているに過ぎないのですが?

そもそもMS社って、XPで十分、いやXPのほうが必要というユーザー(特に企業)が多いのに、次々にXPの販売を終了していました。

もしネットブックがなければ、ずいぶん早い時期にXPは消滅していたわけです。

うちの会社なんか、Vistaでは内製ソフトの互換性が取れないため未だにXPから移行できない状態です。

こんな会社から見ると、XPからVistaになることで何か特段よくなることはなにもないですからね。

私個人はVistaが出るとき、64ビット版の完成度があがることで、2000/XP系からVistaに移行することは32ビットから64ビットに移行すること思ってました。

ちょうどWindows 95/98系から2000/XPへの移行が一部32ビットOSから完全32ビットOSになり、安定性も増した(ただし互換性は落ちた)というメリットを享受したように、なにかスパイラルアップが得られるものだと期待したわけです。

でもふたを開けてみると、Vistaの64ビット版自体がほとんど普及していない状態。まあ、64ビットOSの必要性があまりないですから、しょうがないかもしれません。でも完成度がそんなに上がっているようでもなさそうです。

最悪なことに、32ビット版Vistaの完成度があまりに低かったこと。要求性能が高すぎる、XPとの互換性がなさ過ぎる。できることは大して変わってないのに、です(少なくともビジネスユースでは)。

自動車業界の人間なので、車にたとえると、

「いやあ新型車を作ったら値段が上がって性能が悪くなりました。でもデザインはすこぶるいいですよ」

って言っているようなものです。

はっきりいって、自動車業界ではこういう商品は”カス”として扱われます。販売台数ランキングの下のほうをうろうろしているような車ですね。

いくらデザインがよくてもそんな車売れるわけがない。そもそも各メーカーしのぎを削っている業界でそんなもの出したら、総スカンを食らうのが当たり前です。

この当たり前がMS社に通用しないのは、やはり”独占状態”だからなんでしょうね。

ビルゲイツが仕切ってたころはまだそんなにおかしなところはなかったですが(絶対になかったわけではないですが)、今のCEOになってからどんどんおかしくなっている気がします。

企業のVistaの普及率が数%だと聞くと”調査の仕方が悪い”と怒り出すし、ネットブックの普及によりこの不況下で売り上げ減少を”食い止められた”と見るべき(実際Intelはそう見てます)なのに、”ネットブックのせいで売り上げが落ちた”と怒っているし・・・

この”怒り”の矛先が微妙に”ユーザー”に向いているときもありますね。”VistaはすばらしいOSなのに、なぜユーザーが買わないのか理解できない”的な発言も時々ありますし、今のCEO。

これらの回答は、「あなたのやり方が悪いから思い通りにならないだけですよ」ってことなんですがね。

孫子の兵法書にある有名な言葉に「彼を知り己を知らば百戦して危うからず」というのがあります。

MS社は「”ユーザー”を知らず、己を知らず」状態ですね。孫子の兵法書ではこういう状態になると「必ず危うし」としています。

・・・まあ散々MS社への愚痴を書いてみましたが、うちではWindows Vistaは使ってますし、決してだめなOSといっているわけではないです。

でもXPの現状を見ていると、MS社は近々Vistaや7すらも”切捨て”て、また自分の都合でおかしなOSを押し付けるつもりじゃないかという不信感をもってしまいます。私の危惧はその辺にありますね。最近どうもWindows 7を買おうという気にならないのは、そうした不安が私の中にあるからです。

------------------- (以下余談) ----------------

・・・さて、本題とまるで関係ないですが本日の息子のIYH!品

Dsc01521

ハセガワ 1/48 零式艦上戦闘機 52型。VAIO type Pと並べてますが、結構大きいプラモデルです。

あ、VAIO type PをIYH!したわけではありませんよ(笑)。あれは大きさ比較用です。

突貫工事で作ったため、羽根の黄色の識別帯がよれよれです。プロペラのスピナーも全面茶色と変な色だし。まあ幼児のおもちゃならこれで十分かと。

箱絵がちょっと渋いですね、このプラモデル。

« 日経Linux 9月号買いました | トップページ | DVDビデオをiPodに (フリーソフト編) »

パソコン系」カテゴリの記事

コメント

まぁビジネス上の契約でしょうからクールに対応したのでしょうね。
大岡越前のような文化は西洋人には無いでしょうし。笑
ゼロ戦とVAIOの色が良く似ていますね。

こんにちは、アンビンバンコさん。
まあ、大岡越前のような人は期待できないので、Linuxにがんばってもらって悪の(?)Windowsを倒していただくしかないですね(笑)
そういえば、ゼロ戦もVAIO type Pもたまたま同じ濃緑色ですね。あまり意味はないですが・・・

ピンクのバイオがうちにいるのですが、ビスタマシンです。
タイピングの際に絡みつくような重さを処理上で感じてしまいます・・・。そういえば4G-Xの改造パーツなるものを落札してみました。いまのところ自分では手を出せない領域なのですが、寝かせておこうかとおもっているところです。

DVDのお話が出ていましたが、アップスキャン・ダウンスキャン両方がコンパクトに収められた品物がないものかと思う今日この頃です・・・。EeePCの下に重箱のように置ける大きさがあこがれます。
バイオのタイプEだとこれらが難なくついているので楽なのですが・・・。

こんにちは、リィスさん。
うちのVAIO type PもVistaマシンですが、一度起動してしまえばいいですが、起動するまでが恐ろしくまたされます。
メーカーも作ってて「こりゃだめだ」と思わないのかな・・・私の周辺では、Vistaマシンを買った人の多くが「XPのほうがまし」といってます。

コメントを書く

(ウェブ上には掲載しません)

トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: MS社って一体・・・:

« 日経Linux 9月号買いました | トップページ | DVDビデオをiPodに (フリーソフト編) »

無料ブログはココログ

スポンサード リンク

ブログ村