Ubuntuリモートマシン構築2
Ubuntuリモートマシン構築1の続きです。
こんどは(3) 「リモートデスクトップ」設定編です。
Ubuntuにはずばり「リモートデスクトップ」というのがあります。
「システム」-「設定」-「リモート・デスクトップ」を選ぶと設定画面が開きます。
ところで、上のUbuntu画面の周りがWindowsの窓っぽくなっていますが、これはUbuntuの画面をリモートデスクトップで表示させて、Windows側でキャプチャしているためです。記事を書くためにキャプチャしなおしているためで、ご了承ください。
さて、「リモート・デスクトップ」の設定画面ですが、こんな感じです。
「他のユーザーが自分のデスクトップを表示できる」「他のユーザーがデスクトップを操作できる」「パスワードの入力を要求する」のチェックを入れておきます。
反対に「このマシンへの接続を毎回確認する」は切ってください。
これでUbuntu側の設定は終了。
Windows側ですが、私はReal VNCというソフトを使いました。
Vector:RealVNC日本語インストール版からダウンロードできます。
メインPCで動画エンコードを大量に行うときに、その画面確認をEeePC 1000H-Xなどから寝モバで行うために入れているソフトですが、これがまんまUbuntuのリモート・デスクトップと互換性があることがわかりました。
Ubuntuの「リモート・デスクトップ」を調べていると、「VNC」という文字がでていたのでもしやと思っていたのですが・・・ビンゴでした。
このReal VNCには、サーバーとビューアと両方入っていますが、今回使うのはビューアのほうです。
Real VNCをインストールして「vncviewer」を立ち上げると、こんな画面が。
アドレスを聞かれますので、入力してOKを押します。その後パスワードを入力。
これでUbuntuマシンのデスクトップはWindowsマシン上に現れます。なのでUbuntuマシンにはキーボード、マウス、モニタをつなげなくても遠隔操作だけで使えるようになってうはうは環境だぜ・・・
・・・とは行きませんでした。残念。
一見普通のリモートデスクトップ。よく見ると画面が異様に狭い。
モニタなしでUbuntuを起動したら、640×480で起動してしまいました。
このマシン、GeForce FX 5200をつけているため解像度の変更は「システム」-「システム管理」-「NVIDIA X Server Settings」というので行います。
起動するとこんな感じで画面から切れていますが・・・
画面右下の「A」と見えるところ(Advancedと書いてあります)をクリックすると、
こんな画面になります。この一番下の「640x480」のところを「1024x768」と変えてエンターキーを押します。
するとすぐ下にある「Apply」ボタンが押せるようになるのでクリック。
なんか○秒以内になんかしろ、見たいなウィンドウが開くのですかさず「OK」。
ここで一旦VNCビューアを落として再接続。向こうの解像度は1024×768なのに、こちらは640×480のままのため、操作が継続できないためです。
再接続後、「Save to X Configuration File]というボタンを押します。
/etc/X11/xorg.confというファイルに上書きしようとしますが、失敗するので一旦自分のホームディレクトリに保存(私の場合、/home/arkouji)。
「終了」をクリックして終わります。
さてここで端末を開いて、以下のようにタイプ。
sudo -i
(パスワードを入力します)
cd /etc/X11
mv xorg.conf xorg.conf.bak
(オリジナルをバックアップしておきます)
cd /home/arkouji
(先ほどのxorg.confをSaveしたところへ移動)
cp xorg.conf /etc/X11/
これで次回起動時から1024×768になります。
GeForceを搭載されている方は同じようにできると思いますが、標準のディスプレイ設定を使う場合はわかりません。
ここまでやって、ようやくUbuntuマシンの遠隔操作ができるようになりました。
もっとも、LANにより画像データを入手しているので、動きはかなり荒いです。動画を再生すると激しくこま落ちします。あくまでも静的なGUI操作が可能になるレベルです。
私の場合、Ubuntuでは設定や動画エンコードソフトの操作くらいしかしない予定なので、とりあえずこのレベルで十分です。
さて、これからが本番。何に使おうか勉強中です。
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くわしい説明ありがとうございます。
わたしもリモートデスクトップ愛用してます。
VNCは互換ソフトもたくさんあるのでPCに限らず、Palm版なんかもあって重宝します。
わたしのRDT活用法は
Ubuntuをネトラジプレーヤとして通年稼動。ストリーミング断の時の再起動に利用。
torrentの利用(主に新しいディストリのDL)
などです。
ちなみに本体はリビングの書棚の中。
PCからのRDTがメインですが、PCがあがってないときはテレビをモニタにして、KB,マウスは接続せずに、「Wireless キーボード & タッチパッド」
http://www.pocketgames.jp/item_detail/itemId,763/
を利用しています。便利ですよ。
投稿: tori_3 | 2009年7月22日 (水) 08時07分
こんにちは、tori_3さん。
VNCは昔から使っていますが、本当に便利ですよね。
私も寝床からEeePCでメインPCを使うこともあります。torrentやshareの操作、動画エンコードなどの進み具合の確認に使っています。
リンク先の商品、便利そうですね。微妙にほしい商品です。
投稿: arkouji | 2009年7月22日 (水) 22時06分
リモートデスクトップ、すごい世界ですね!
私は経験が無いのですがパソコンの用途の幅が広がりそうに感じます。
投稿: アンビンバンコ | 2009年7月23日 (木) 21時52分
こんにちは、アンビンバンコさん。
なかなか快適ですよ。これなら、どこでもメインPCが使えたりできます。
この記事を書いていながら、実はこのUSAVICH PCに別HDDを入れてWindows 2000をインストールしました。理由はまたそのうち・・・
投稿: arkouji | 2009年7月23日 (木) 22時10分