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2009年7月18日 (土)

Ubuntuリモートマシン構築1

さて、我が家のサブPCであるUbuntu搭載の「USAVICH PC」はこんな状態で使っていました。

Dsc01445

はっきりいって足元が邪魔

かといって、ディスプレイがここしかないので、ただ単に追い出しただけでは漬物石と化してしまいます。

そのうえ、このUSAVICH PC、いろいろカスタマイズしたいなあと思いつつ、ディスプレイをメインPCに占有されることが多くてあまりたいしたことができていません。

というわけで、リモート操作できるようにすることにしました。

リモートマシンにすれば、机の足元もすっきりする上に、EeePC 1000H-Xからも操作できるようになります。デスクトップ環境を寝モバに持ち込めて、まさに一石三鳥くらいですね。

というわけで、この2~3日がんばっていました。

やったことは以下の3つ。

(1) Wake on LAN設定をして、リモート側から電源ONできるようにする

(2) sshをインストールし、端末でログインできるようにする

(3) USAVICH PCをGUI操作するために、「リモートデスクトップ」を使えるようにする

ちょっと問題を残していますが、現状でほぼ狙い通りのことができるようになっています。

Dsc01459

おかげで、普段使っていない部屋に追っ払うことができました(笑)。かわいそうな気もしますが、こちらのほうが涼しいし、稼働率は上がるわけで・・・まあ本人も喜んでくれることと思います。

ちなみに、本体斜め前にある黒いACアダプタのようなものは”PLC”というコンセントの線を有線LANケーブルとして使うためのアダプタです。

無線LANでつなげればいいじゃん・・・とはいかないのがややこしいところ。WOLは有線LANでないとだめなようです。

さて、ここまでの手順を紹介します。

今回は(1) Wake on LAN(以下WOL)の設定編です。

いまどきのマザーボードはLANコネクタを内蔵しており、たいていWOL対応となっているはずです。BIOSメニューにもWOLを有効にするかどうかという項目があるはずです。

なぜかこのUSAVICH PCのマザー、P5VDC-MXにはなかったのですが・・・最初から有効になっているようです。

ところがこのWOL、BIOSだけでなくOS側でも設定が必要です。Windowsだとデバイスマネージャーを開いて、LANデバイスのプロパティから設定できるのですが、Ubuntuってどうするんだろうか?と思って調べてみました。

私は以下のとおりに行いました。

(1) まず”端末”を開きます。

(2) 以下のようにタイピングし、”ethtool”をインストールします。

sudo -i

(パスワードを聞かれます)

apt-get install ethtool

(3) その後

gedit /etc/rc.local

をタイピングして、”rc.local”を編集します。

一番下の行に”exit0”という文字があるので、この一行上に

/usr/sbin/ethtool -s eth0 wol g

と書き込んでおきます。

あとは保存して終了。

これで再起動後、WOLが効くようになります。次からWOLを効かせたい場合は、

sudo /usr/sbin/ethtool -s eth0 wol g

と打ち込めばOKです。

もうひとつ設定が必要で、固定IPアドレスを割り振っておかなければなりません。

Ubuntuでの固定IPアドレスの設定方法は、

(1) まず上の”ネットワーク接続”のアイコンを右クリックして「ネットワークを有効にする」を切ります

Ubuntu_wol00

これをやらないと、設定が有効になりません。

(2) 再び右クリックし、「接続の編集」を選択

(3) 「有線」で「Auto eth0」を選択し、「編集」をクリック

Ubuntu_wol01

(4) 「IPv4設定」のタグで、「追加」を押します。

Ubuntu_wol02

私の場合、このUSAVICH PCのアドレスを192.168.1.5としました。ルータのアドレスは192.168.1.1であるため、「ゲートウェイ」と「DNSサーバ」のアドレスは上のようにしています。

(5) そうそう、ここで「有線」タグを確認しておきます。

Ubuntu_wol03

16進2桁の数字が6個並んだ「MACアドレス」が表示されていますので、メモして置いてください。リモート側の設定で使います。

(6) 以上が終了したら「適用」を押します。その後”ネットワーク接続”アイコンを右クリックし「ネットワークを有効にする」をオンにします。

これでUbuntu側の設定は終了。

次に、リモート側の設定です。ここではWindowsを使います。

(1) まず、http://www.vector.co.jp/soft/win95/util/se241927.htmlから”Wake on LAN tool”をダウンロードします。

(2) ファイルを解凍後、Program Filesなどに移しておき、”wol.exe”をダブルクリック。

Ubuntu_wol04

(3) メニューバーの「編集」-「新規追加」を選びます。

Ubuntu_wol05

ここにUbuntuマシンのIPアドレスとMACアドレスを入れてやります。リモートホスト名は適当でいいです[私の場合はusavichとしました(笑)]。

ポート番号はデフォルトのままですが、なぜかそのまま使えています。WOL用マジックパケットのポートはこの番号と決まっているのか?はわかりませんが・・・

一旦Ubuntuマシンの電源を落とし、「起動テスト」のボタンを押して電源が入れば成功です。

ついでに(2) sshの設定編も。

まずUbuntu側は、端末を立ち上げて

sudo apt-get install ssh

これでおしまいです。

Windows側もsshに対応した端末ソフトを入れてやればいいわけですが・・・

一般的にPuTTYが有名ですね。ですが、10数年間Tera Term Proを使い続けた私にとって、どうしてもTera Termにしたい。

ところがここで以前やっていた「La FoneraのOpen Wrt化」の作業が生かされました。La Fonera2200にOpen Wrtインストール成功でも紹介しましたが、Tera Term Proをsshに対応させたものが配布されています。今回、これを使いました。

入手先は 窓の杜:Tera Termです。ダウンロードしてインストールし、起動するとこんな画面になります。

Ubuntu_ssh1

UbuntuマシンのIPアドレス(ここでは192.168.1.5)を入力、サービスは「SSH」としてOK。

Ubuntu_ssh2

続いて出てくる画面で「ユーザー名」「パスワード」が出てくるので入力。

初回だけ別のウィンドウが開きますが、とりあえずOKを押しておけばいいです。

Ubuntu_ssh3

見事、接続できました。

GUIを必要としない操作ならこの環境で十分ですが・・・やはりGUI環境もリモート操作できるようにしておきたいものです。

続いての(3) リモートデスクトップ編はまた次回。

さて、デスクトップ版Ubuntuをなんと寝モバで操作可能となったので、いろいろと試してみたいソフトがあります。なので、「さくさくUbuntu」で勉強中。

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コメント

PLC(電灯線通信)を使われているんですか。

私はイーサネットコンバータという、有線-無線LANのHubみたいなものを使っています。有線LANしか対応していないゲーム機や家電も接続できて、しかもスループットが無線より速く出ます。

机の上で使っているときは、ノートPCもEeePCも有線LANで使っています。

こんにちは、Akiraさん。
家を買った当時は、無線LANがそんなに届かないと聞いていたのと、当時のデスクトップ機が内蔵LAN(有線)以外は受け付けない変なマザーボードだったため、1階のADSLと2階のデスクトップとを有線LANでつなぐ目的で導入しました。
ちょうど一個PLCアダプタがあまっていたので、使ってみました。
今ならLa Foneraが2つも遊んでいるので、これをDD-WRT化してコンバータとして使う方法もありますね。何か別のマシンを導入する際は検討してみます。

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