La Fonera購入の動機
以前から考えていたことなのですが・・・
EeePCやメインPCでUbutuなどをインストールするたびに、Windowsからブックマークを吐き出して読み込ませていました。
長く使う場合はいいですが、Linux系ってどうしてもある程度使ったら消してしまうことが多いので、毎回面倒くさいなあと思っていました。
それ以外にも、メインPCでネットサーフィン中にいいページを見つけて「お気に入り」に登録しても、これをEeePC 1000H-XやVAIO type Pにも持っていきたいときは、やはりUSBメモリなどに入れて持っていってます。
どうにかこのブックマークを共有化できないか?と考えたのが事の発端です。
で、思いついたのは、
「NASなどを使って、ブックマークを共有化する」という方法。
HDDも2台ほどあまっているので、玄人志向のKURO-BOXのように、値段的に安いNASを買えばすみます。こちら5,680円。
で、早速購入・・・と思ったところで、ちょっと考え直し。
たかだかブックマークごときのために、大容量HDDのNASはいかがなものか?
ほしいと思っているのでこれはいつかは買うつもりではいるのですが、そこでふと思い出したのは去年末ごろに読んだ日経Linuxの記事。
たしか「FON」で超小型Linuxサーバーを作ろう、というのを書いてあった気が・・・
早速ググって見ると、「La Fonera」「DD-WRT」などといった用語が出てきました。
わかったことは、
(1) 日経Linux 12月号に「FON用の無線LANルーター La Foneraを改造して小型Linuxサーバーを作るという記事が出ていた」こと。
(2) しかし以前からネット上にはこのLa Foneraを改造してサーバー化させる方法が出回っていること
(3) ファームウエア用の容量が小さいため、入れられるLinuxは「Open WRT」というのと「DD-WRT」の2種類があること。中でもブラウザ上で設定できるなどのメリットから「DD-WRT」がよく使われていること。
(4) この「DD-WRT」でWebサーバーなどを立ち上げれば、まさにブックマーク程度の共有用にはもってこいの小型サーバーになりそう。
といったことです(かなり間違いがあるかもしれませんが・・・)。
日経Linuxでも出ていましたが、単にLinuxサーバー化するだけでなく、1GBのSDカードを内蔵させる改造方法もあるとのことで、ちょっとしたファイルサーバーにもなります。
ただし、要半田ごてですが・・・
こりゃあの時日経Linuxを買って置けばよかった・・・と思いましたが、日経Linuxの記事ではこのSDカード内蔵方法のところで回路図が間違っているとのこと。どの道ネットから情報を仕入れるしかないようです。
ちなみにAmazonに日経Linuxの12月号を誰かが出品しています。
ただし、定価1,480円の雑誌に「2,100円」というぼったくり価格を設定していますが・・・
ともかく、そんなわけでLa Foneraを注文してしまったわけですが・・・
ひとつ大きな問題がわかりました。
それは、このLa FoneraにDD-WRTを転送する方法。
2種類の方法があるのですが、
(1) シリアルポートでPCとつないで転送する方法
(2) LANのみでSSHを用いて転送する方法
(1)の方法では、特殊なシリアルケーブル(携帯と接続するケーブル)を改造する必要があります。ちょっと大変そう。
しかし(2)なら、なんら特殊なハードウェアが必要ないとのこと。これならいけるじゃん!
・・・と思うほど世の中は甘くない。
最新のファームウェアが入っている場合、一旦ファームウェアをダウングレードさせないとできないようです。
うちのは確認していませんが、もう今頃に出回っているLa Foneraはだめそうです。
このダウングレードの方法、かなり厄介そうです。しかも失敗すると有無を言わさず(1)の方法しかできなくなるようです。
・・・これは困った。どうしよう。
しかしさらにいろいろ調べてみると、(1)で使う特殊なシリアルケーブルとは、「9-KE」というものだそうです。
木の葉の家:FONルータ復旧大作戦に、そのケーブルの使い方が載っていました。これなら何とかいけそうな予感。
というわけで、この「9-KE」というケーブル、早速注文してしまいました。
送料や手数料で最も安い購入先はこちら。
ドスパラで、価格480円。送料込みで1,268円というびっくりな値段です。
単体では千石電商やコンピュエース横浜店では400円程度なので安いのですが、この2店舗はカード払いが効かないので銀行振り込みや代引きになり、手数料がかかり総額は1,300円以上になるのと、連休明けにならないと送付してもらえないという問題があります。
せめて名古屋 大須にこれを扱っている店があればよかったのですが、確認できませんでした。こういうときアキバが近いといいですね。
すでにこの時点でLa Foneraにかけた金額が3,000円ほどになり、最初から上のNASを頼んでおけばよかった・・・と思わずに入られませんが、まあ乗りかかった船です、最後まで行きましょう。ただしその船がタイタニックじゃないかという予感は無きにしも非ずですが・・・
現時点では、上の(2)の方法でいくしかなさそうです。ファームウェアをぶっ壊そうがすまいが、方法(1)という保険をかけたので、ケーブルの届くまではあがいてみようかと思います。
このLa Fonera、本来の使い方は「自分の家にあるブロードバンド環境をFONを導入した人同士で共有化しましょう」というもの。
つまり、これを自宅につけると、これが自宅用無線LANルータだけでなく、共有無線LANルータにもなってしまうようです。一応共有と自宅用ネットワークは分けて使われるそうですが・・・
FON用のIDも発行され、これをもっていると他のLa Foneraにも接続できるようになるというもの。
いったいどこにアクセスポイントがあるのか、というのはhttp://maps.fon.com/?lang=jp<=38&ln=138&zm=5で調べることができます。自宅の周りでも意外と使っている人がいることがわかりました。
なので、EeePCなどネットブックのユーザーで公衆無線LANとして使いたい人にはいいかもしれませんね。
さて、このLa Foneraを改造することは、FONの規約に反することです。グレーどころか、かなり真っ黒な行為です。
しかし、これを導入することも、プロバイダに対する規約に反することになるんじゃないかと思ってしまうんですが・・・どうなんでしょう。そうだとすると、コンプライアンス上はこれを手に入れた時点で手を汚さずにいられなくなるのかもしれません。
« QRS-UT100Bセットアップ続き2(RecTest設定) | トップページ | QRS-UT100Bセットアップ完(2カ国語放送番組再生成功) »
コメント
« QRS-UT100Bセットアップ続き2(RecTest設定) | トップページ | QRS-UT100Bセットアップ完(2カ国語放送番組再生成功) »
こんにちは、arkoujiさん。
名古屋に行ってきました。実際には名古屋は国際会議場以外にはそんなにおらず、今日は香嵐渓と刈谷ハイウェイオアシスに行ってきました。香嵐渓、新緑の楓もイイですね。
La Foneraの使用可否はプロバイダによるようです(公認や黙認のプロバイダーも中にはあるようです)。公衆無線LAN(FREESPOT、Yahoo! BBなど)が都市部や商業地域をカバーするのに対し、La Foneraは住宅街のエリアをカバーするのに使えそうです。
投稿: sou | 2009年5月 3日 (日) 23時07分
こんにちは、arkoujiさん。
GWの有意義な過ごし方ですね。
ところで、日経Linux 2008 12月号
…手元にあるんですよ。
で、本誌を読んだ個人的な感想を述べるならば、
多分、上記で紹介しておられるNASの方が安く済んだかも…(汗
(HDDが余っているとのことであれば…なおさら)
ですが、小生はこのFonのサーバー化。
とっても『知的好奇心』をくすぐる内容だったので、時間を見つけて行なおうと思っていましたよ。
(…フォローになっていないですかね?)
で、本誌(日経Linux 2008 12月号)
何でしたら、お貸し致しましょうか?
(1~2ヶ月程度で返却下されば、全く問題ないです。必要であれば、メールで連絡下さい)
投稿: くろいひと | 2009年5月 4日 (月) 03時13分
小型サーバーになるなんて全然知りませんでした。私の腕でSDが取り付けられるかは疑問ですが(笑)できれば電気代も安く、かなり便利ですね。
改造は、
私も最初はSSHでやっていたのですが、二台目のときに失敗してしまい、電源は入るのでケーブル作ってやればできそうだなと思い、ケーブルを注文し、ケーブルでDD-WRT化しました。
ケーブルの方が簡単ですね。
改造だけして全く使ってなかったりするのは内緒です(笑)
投稿: MINO | 2009年5月 4日 (月) 05時23分
こんにちは、souさん。
香嵐渓いいですね。新緑がまぶしい季節です。刈谷のハイウェイオアシスは子供とよく行きます。必ず何か買わされますが・・・
FONは住宅地をカバーできるんですね。確かに個人向けですから、お店で使えるという感じではないですね。
ただ残念なことに、私が使いたいと思っているところはカバーしていませんでした。もしカバーしていたら、改造せずに使ったかもしれなかったですね。
投稿: arkouji | 2009年5月 4日 (月) 06時54分
こんにちは、くろいひとさん。
たしかにNASのほうが安かったですね(笑)。ただ、NASにしようと思ったとき、KURO-BOXでは物足りなく感じて、La Foneraと同じようにLinux化できるとのうわさの玄箱が欲しくなりました。
さすがに玄箱は高いので、結局La Foneraになった、という次第です。
日経Linux 12月号、貸していただけますか?ありがとうございます。またメールで連絡します。
投稿: arkouji | 2009年5月 4日 (月) 06時59分
こんにちは、MINOさん。
やはりシリアル接続のほうが簡単ですか。ケーブルが届くまでしばらくかかるので、SSHもトライできないか情報収集中ですが、走行しているうちにケーブルが来てしまいそうですね。
SDの取り付けまでやるかは現在思案中です。難しそうですからね。このブログに似つかわしくない半田ごてが登場してしまいます(笑)
何かありましたら、またフォローしていただけると幸いです。
投稿: arkouji | 2009年5月 4日 (月) 07時06分