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2009年1月 4日 (日)

いにしえのパソコン3 Macintosh Plus

正月早々押入れを整理していたらこれが取り出せたので、いにしえのパソコンシリーズ第3弾を書きます。

Dsc01138

Macintosh Plusです。Macとしては128k、512kに次いで3代目になります。

モトローラ製CPU 68000/8MHz、9インチ白黒モニタ(なんとネットブック並です)、解像度は512×342、メインメモリ 標準1MB/最大4MB(うちのは最大になっています)、HDDなし、3.5インチ 2DD FDD(容量800kB)搭載。

SCSIインターフェースが標準装備で、HDDなどを外付けできます。このSCSIインターフェースが標準というのは、Mac Plusを延命させる最大の要因でした。つい10年前でもMac Plus用に外付けHDDを買うことが可能でしたから。

1986年1月発売で、当時70万円以上と聞いたことがあります。

私がこれを買ったのは1996年でしたから、発売からすでに10年経過していましたね。たしか当時4万円。X1を持っていたころ、海外ですごいパソコンがAppleから出たと聞いていたので、憧れのマシンでした。やっと手に届く価格になったのが、これを買った理由です。

ただし、このMac Plusは後期型で、定価も40万円以下に下がったころのものです。私が買ったときは白い筐体でしたが、劣化により初期型のMac Plusのようにベージュ色になってしまいました。

68000というCPUで連想するのはセガの「アフターバーナー」ですね。これも68000で動いていたらしいです。あのゲームには度肝を抜かれました。

アフターバーナーほどのゲームが動くほどのすごいCPUを使っただけあって、当時としてはインターフェースも優れていました。なにせ今のWindowsにあるタスクバー(とMacではいわないですが)やゴミ箱もすでにありました。

とりあえず、最小システムでの起動/終了動画です。「Mac Paint」も起動させて見ました。

Macというと、起動音が「ぽーん」というのは有名な(?)話ですが、もう90年代後半のMacは「じゃーん」と起動していたので、これに出会うまで本当の(?)Macの起動音を知りませんでした。

システムを終了するとFDが排出されるあたりは、当時レバーをひねって5インチFDを排出していた私にとって驚異的なメカニズムでした。Macにはイジェクトボタンがありませんので、出なくなったときは、今の光学ドライブと同じように穴にピンをさして強制排出させるしかありません。

Dsc01143

ちなみにこのころのMacはファンレスです。電源にすらファンはありません。上のスリットから対流で熱を排出させていたので、昔はこの上に外付けファンをつけた人がたくさんいたとか。

Dsc01144

背面です。すでにささっているのはマウスで、その横の平べったい2つのコネクタのうち、右側がSCSI(中央は何だったっけ?)。その横のS端子みたいなのはプリンタ、モデムポート(要するにシリアルポート)です。

Mac Plusで漢字Talk7を外付けHDDから起動させると、このシリアルポートを使ってほかのMacと接続できました。漢字Talk7はWindows95より先に出ていながら、ネットワーク機能を標準でつけていたというのはすごいですね。

余談ですが、Windows95が出た直後にとある雑誌が「さようならMacintosh」という特集記事を書き、その内容があまりにでたらめで、Macユーザーのみならず多くのユーザーから叩きのめされて、結局廃刊になったという事件がありました。

それだけWindowsユーザーから疎まれるほどの機能が当時のMac OS(漢字Talk7)にはあったということですが、それがこのMac Plusでも動いたわけです。

これは、NECの98でいうと、PC-9801 VM2でWindows3.1や95を動かすようなものです。もちろんそんなことは不可能です。

Dsc01154

ケースを開けてみました。中はこんな感じです。ぎっしり、というわけではありませんが、FDDの上あたりに3.5インチドライブが入るかなあという空間がある程度です。

Dsc01152_2

当時のMacのケース裏側には実は直筆サインがたくさん書かれています。ただうちのMac Plusは黒い塗装が吹き付けてあり、上の赤線部分にうっすらとあるかなあ?という程度です。

初期型のMac Plusだともっとはっきりしています。http://www.d4.dion.ne.jp/~motohiko/macplusdes.htmに出ていますね。

このMac PlusやSE/30のケースを使って自作PCを作ってしまった人もいるようです。今のiPodなどもそうですが、Apple製品ってとにかく無駄なボタンや模様がないのが特徴ですね。

Macintoshの名機を知る本が最近出ていますね。私もいつも買おうと思って、つい別の本を買ってしまうためまだ手に入れていませんが、以前立ち読みした限りではなかなかいい本ですね。

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コメント

こんにちは、arkoujiさん。

Macintosh Plus、コンパクトかつ機能的な
ところが今見ても魅力的ですね。
タスクバー(的なもの)が画面上について
いますし。システム終了後FD排出というの
も動画で見てリアルに感じることが出来まし
た。

ココログって動画も対応しているのですね。
初めて知りました。機会があればデジカメの
動画撮影機能でチャレンジしてみたいです。

こんにちは、souさん。
なかなか古いパソコンの動作って見られないですからね。載せてみました。
ちなみに動画は「@nifty ビデオ共有」にアップして、リンクを貼り付けています。nifty版Youtubeのようなものです。
http://video.nifty.com/
ここに動画をアップするには、@niftyの会員であればすぐにできました。

はじめまして。EeePc901Xのユーザーです。いつも拝見させていただいております。貴重な情報を提供していただいてありがとうございます。
MacPlus、懐かしいので思わず投稿しました。
今は手元にありませんが、私も昔々使っていました。増設RAMや外付けのパラダスのHDDをアメリカから取り寄せて使っていました。トラックボールも付けていた記憶があります。日本語のフォントは大変きれいなものでしたが、印刷には時間がかかりました。分解には特別な星型ドライバーが必要だったのを覚えています。
大変懐かしいですね。今も動くとはびっくりです。

こんにちは、harapapaさん。
Mac Plusの時代をリアルタイムに歩んでいらしたんですね。うらやましいです。私がこれを買ったころはすでにPowerPCの時代でした。
昔、Mac Plusをあけるためにわざわざホームセンターで星型のドライバーを探しました。最初は長さが足りないのを買ってしまい、もう一本買う羽目になりました。
我が家のパソコンはすべて動態保存しています。年に一回くらいは動かして確認しています。X1の方では読めないフロッピーディスクがでてきました。維持するのも大変ですね。
でもPlusもそうですが、昔のパソコンってつくりが単純なせいか、なかなか壊れないですね。今後も何とか大事にしていきます。

懐かしいですね。あれは、確か1988年。まだPC98の時代でした。Mac Plus 本体だけで32万。MS Excel (当時は、Macでしか動かなかったんですよ。Win95も無かったので当然ですが。)が12万もしましたが思い切って購入しました。
後で20MBのハードディスクを外付けしました(20ギガじゃなくて、メガですよ、で10万円だったかな?)が、それまでは、Excelを起動するのが大変でした。フロッピーディスクドライブが1つなので、システムディスクとExcelのプログラムディスクを数回入れ替えてやっと使えるようになるのです。面倒でしたが、入れ替えが必要になるとフロッピーを自動で吐き出してくれるのが面白くて、友人に自慢してたのを覚えています。
あと、標準添付のハイパーカードには感動しました。今のパワーポイントみたいな感じですが、オブジェクト指向でプログラミングできました。文字も画像も音声もカードにコピペできて、とても便利に使ったものです。今でも欲しいくらいですが、もう無いのでしょうか?
Win95の登場は、その後何年も経ってからですが、当時のMac Plusの方が遥に洗練されてましたね。

こんにちは、penkichさん。
Excelって12万円もしたんですか。今の比じゃないですね。
フロッピーの入れ替えというのは、X1ですが経験しました。6枚組みというソフトなんか使おうものなら、しょっちゅう入れ替えていましたからね。Macなら自動排出ですが、安い8ビット機ではレバーをせこせこやるしかなかったですね。
当時のHDDって5インチでしたっけ。一度見たことがありますが、あまりの大きさと容量の少なさにショックを受けました。
Hyper Card、漢字Talk7には標準じゃなかったんですよね。どうにか手に入れましたが、結局あまり使わなかったです。でも便利なソフトでしたよね。
Apple II GSも手に入れたかったのですが、こちらはほとんど見ることはできませんでした。Next機もほしかったけれど、これも手に入れる機会はとうとうなくなりました。Plusを手に入れただけでも幸運だったと思います。

こんばんは♪

コレは。。。私が少年時代に憧れていた機種ですよw
この“いかにも”機械的な動作音が最高にたまらないです♪(^^)


キーボードも、その時代を感じさせてくれますね~w

こんにちは、のりゅーさん。
Macは憧れの的でしたからね。昔からデザイン勝負のパソコンですよね。
キーボードもすごいですが、実はマウスがすごいんです。
なにせパソコンで初めてついたマウスですから。(正確にはLisaというMacintoshの前身が初。構造は同じです)
今の感覚で言うと、「Opteronのクワッドコアに16GBメモリ、2TB HDD RAID0で19インチ タッチパネル液晶モニタを採用したPC」くらいになるんでしょうか。

私もプラスを持っていますが、なにかの拍子で電源コードを捨ててしまったようです。電源コードだけでも、買えるのでしょうか。

こんにちは、nishimaruさん。

電源のコード自体は自作PCで使われてるコードと変わりません。汎用品なので、同じようなものは容易に入手可能です。ただ色が黒しか無さそうですが。

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