Netbookが日本のIT鎖国を破壊
ずいぶんとシビアな記事がありました。
これだけNetbookが普及してきたにもかかわらず、どうもまだNetbookはキワモノだという記事ばかりがあふれています。しかしこの記事のように冷静に状況を判断すると、日本市場の方がむしろキワモノだということに気づかされます。
日本ではトップのNECよりも、ASUSの世界での出荷台数は一桁違うそうです。同じ製品を世界中で売ることを考えれば台当りのコストを下げられます。これじゃ、勝負にならないわけです。
考えたらアメリカでは400~500ドル程度でもそこそこのノートPCが買えるのに、日本では安くて10万円というのが長らく続いていました。Netbookは、世界レベルで見れば最安レベルというわけではないようです。また日本で売られているNetbookも、アメリカで売っている価格よりはまだ高いみたいですし。日本でのNetbookは、実売で5万円弱、ものによっては4万円台前半というのもありますが、同じものがアメリカでは399ドルだったりします。1ドル=約100円の円高のこのご時世、まだまだ高いですね。
でもこの不景気で、さらに価格競争が熾烈化すればアメリカの実売並みまで下がってくるかもしれません。ASUSやAcerもこのNetbookを足がかりに、安価なフルサイズノートを売ってくるかもしれません。この記事を読んでいると、Netbookばかりでは済まないような気がします。いよいよ日本のメーカーが淘汰される時代が近いのかもしれませんね。
この記事では自動車についても同様の見解のようです。日本企業はハイエンドの製品ばかりに頼りすぎた、というわけです。でも日本の自動車には軽自動車があるじゃないか、といいたくなりますが、最近の軽も100万円以上があたりまえ。とてもローエンドとはいえません。
来年はさらにNetbookが普及して・・・なんて思っていましたが、国内メーカーがPC事業から撤退続出、なんていうことにもなりかねません。今思えば、EeePC 4G-Xは”黒船”だったのかもしれません。
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この引用されている”池田信夫の「サイバーリバタリアン」”という記事は私も愛読者で、いつも参考にしています。自動車に関しては、新興国における小型車販売も激減しているので、少し情報が古い気はします。それと、トヨタの名誉のために付け加えておくと、中国で現地企業と合弁生産を行う際、多分に政治的配慮を必要とされたこと、先行していたドイツ企業よりも多くのエネルギーを使って、中国政府を動かしたことは、その後の日本企業の現地進出に際し、多くのメリットをもたらしたのは事実です。
投稿: passo | 2008年12月11日 (木) 04時07分
こんにちは、passoさん。
記事を書いた後にあまりに世の中変わりすぎてしまったので、内容が古くなってしまったのは仕方がないですね。最近の情勢はあまりに急展開しすぎです。
なるほど、トヨタも中国ではがんばっていたんですね。トヨタ系なのに知りませんでした。
ただ、数年前にトヨタが中国でオフセット衝突の試験をデモンストレーションでやったことがあったという話を聞きました。衝突後、片手でドアを開けて見せたら大変驚かれたそうです。
それまでの中国の日本車へのイメージは「薄い鉄板を使っているから紙のようにちぎれやすい車」だったらしいです。理由は、天安門広場(だったかな?)あたりで昔ホ○ダ車が事故を起こした際、真っ二つにちぎれてしまったのを多くの人に目撃されたからのようです。
投稿: arkouji | 2008年12月11日 (木) 07時00分
こんにちは、arkoujiさん。
ホ○ダ車は15年ほど前、確かに衝突安全性が
低い印象がありました。若者向けでスピード出し
過ぎということもあるのでしょうが、レッカー車
で運ばれるグチャグチャのシ○ックや○ンテグラ
を道端で見かけました。
投稿: sou | 2008年12月13日 (土) 07時41分
こんにちは、souさん。
昔のホ○ダ車はあまり強度がなかったせいか、20年前のホ○ダ車を見かけることがほとんどありませんね。オデッセイが出たくらいからだいぶよくなったみたいです。
宣伝するわけではありませんが、トヨ○や○産あたりだと相当昔の車も平気で走っています。AE86なんていう車が未だによく見かけるのは頭文字Dの影響だけではなさそうです。
ちなみに、今のホ○ダ車の衝突性能はいいそうです。前面衝突なら軽のライフでもかなりいい構造になっているみたいです。
投稿: arkouji | 2008年12月13日 (土) 08時16分