いにしえのパソコンX1発掘&起動
このブログを始めたころにはじめてのパソコンという記事を書きましたが、そこで紹介したのが私の初めて手に入れたパソコン SHARP X1Fです。SHARPのコンピュータ部門ではなく、テレビ事業部が作ったパソコンです。スーパーインポーズといって、パソコンのグラフィックとテレビ画像とを重ねて表示できるのが特徴です(専用モニタでのみ可能)。文字や絵の表示されていない黒い部分にテレビ画像が表示できるため、ビデオ画像にタイトルを入れるのに使えました。
今日は一人でお留守番、ということで、久しぶりに引っ張り出してみました。
CPUはZ80 4MHz、メインメモリ64kB(その他PCG用などをあわせて122kB)、5インチFDD×2、HDD・光学ドライブなし、14インチモニタで解像度640×200という高性能・高解像度(笑)
5インチ2Dというタイプのフロッピーディスクを使います。容量はアンフォーマットで800kB。http://www.pc-98.jp/htmls/1100000008422-9.htmlを見ると10枚1万円で売っています。三菱化学でも2009年3月に3.5インチフロッピーの生産を終えるそうですから、5インチなんてもう作ってないんでしょうね。昔は1枚100円以下、今のDVD-Rの感覚です。読めなくなったフロッピーをよくうちわにしていました。
さて、起動したソフトはこの「ザナドゥ」というゲーム。初めて買ったパソコンソフトです。いまだにパッケージごと残しています。X1用ゲームソフトで20ヶ月くらい連続1位という人気のソフトでした。
このソフト、なんとテープ版というのも併売されていました。カセットテープに入れたプログラムをデータレコーダーというので読み出すもので、このザナドゥくらいのソフトになると20分くらいかけて読み込んだらしいです(当時の友人談)。
Eee PCは静かだという話をこのブログではよくしますが、このX1はうるさいです。CPUファンもないのにうるさいです(ヒートシンクもないです)。その音源はFDD。以前に5インチドライブはうるさい、という話を会社の後輩などにしたことがありましたが、なかなか口では伝わらないので動画でとってみました。
ゲームの音と比較してもらうとわかりますが、がーがーとうるさいです。よーく聞くと、メインでがーがーいっているのと、36秒くらいから低めの小さい音でがーがーいうものと2種類あることがわかります。後者の方は後に増設したあたらしめのFDDです。
MS-DOSやらWindowsなんてない時代ですが、そのかわりにBASICがありました。マニュアルもちゃんと残しています。裏面には購入した「 (昭和) 61年2月13日」とへたくそな字で書いてあります(笑)。つまり1986年に購入。今から22年前ですね。チェルノブイリ原発事故のあったころです。
ついでに上蓋をとって撮影してみました。上の鉄板の下に2台のFDD。右下にみえる基盤はFM音源ボードです。このX1、本体内蔵の音源がへぼいもので、音とグラフィック処理が同時にできないため、ゲームなんかでは音とキャラクタの動きを交互に切り替えて動かしていました(ちなみにPC-8801mk2あたりでは、ちゃんとCPUと音源用チップとを分けていました)。なので、大量に敵キャラが出てくると音楽が遅くなったものです。このFM音源のおかげでこれらが別々に処理でき(対応ゲームのみ)、また音もきれいになりました。
なんだかんだで22年もパソコンと付き合っているんですね。あまり成長している気がしませんが(笑)。しかし、今コンピュータ相手の仕事をしていたり、Eee PCにはまっていられるのも、このX1があってこそ。私にとってこれがすべての原点になっています。
ちなみに、X1のことが出ているサイトがhttp://www.h2.dion.ne.jp/~craze/X1/x1menu.htmやhttp://nhh.mo-blog.jp/ttt/2007/06/sharp_x1c_x1_cs_e069.htmlにあります。
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コメント
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凄いですね!
この世代のマシンがまだ動くとは・・・!
私も17、8年前の富士通のワープロOASISを所有しておりますが、
内蔵電池が切れてしまった以外は完動なので
昔の製品の方が頑丈だったのかなぁ~とか思っちゃいます(^^;
ザナドゥも凄く懐かしいですね!
それにしても、FDDのアクセス音凄いですね~(笑
あそこまでデカイ音出すなんてwww
気が散って仕方ないですね(^^;
しかし、コレだけレトロなマシンを見ると
私はこういったコンセプトで自作PCを組みたくなっちゃいます(笑
CRTモニターも一応、まだ保管してますし♪
投稿: のりゅー | 2008年10月 4日 (土) 21時47分
こんにちは、のりゅーさん。
昔の機械は頑丈ですね。というより、構造が単純なだけかもしれませんが。
昔はこんな低速でやかましいドライブ相手にゲームしてたんですよね。そういえば、一回ロードしただけであとはディスクアクセスのない「ロマンシア」なんてゲームも出ましたね。
本体より、むしろフロッピーディスクの方が動くかが心配でした。おそらく何枚かはだめになっているんじゃないかと思います。ザナドゥはまだ無事でした。
X1用拡張BOXをジャンク屋で手に入れて自作PCを作った人はいます。かなりの力作でしたよ。本文のリンク先から見られます。
投稿: arkouji | 2008年10月 5日 (日) 10時16分
なつかしいですね、久々に5インチの起動騒音・・・
僕は確かうろ覚えですがX1 Turboだったかな?を持っていましたよ、僕の思い出のソフトはさらに前ですが、「サラダの国のトマト姫」が印象に残ってます。
ベーマガも毎月買っていたなぁ・・・
投稿: ぼのだ | 2008年10月12日 (日) 23時10分
こんにちは、ぼのださん。
私もよくベーマガ買いました。あれのBASICをひたすら打ち込んだ覚えがあります。マニュアル以外にBASICの本を持っていなかったので、ベーマガに掲載されたリストは貴重なサンプルソースでしたね。
Turbo、うらやましいですね。「Turbo専用」というソフトに限って欲しい物ばかり出してくるので、いつかはTurboと思っていました。気が付いたらX1どころが、X68000の時代も終わってしまいましたが(笑)
パソコンとしては使い物にならないX1ですが、思い出機として出来るだけ動態保存していきたいですね。ちなみに、うちにはあとMac Plus、Powerbook 5300なんていう旧型機があります。この辺もまたそのうち出そうかなと。
投稿: arkouji | 2008年10月13日 (月) 12時40分
初めまして、たまたまSSD関連で検索してて昨日から記事をずっと読んでいました。
昔のPCが頑丈という件ですが、やはりここの部品のコストだと思います。
PC-9801RXが初めてのPCでしたが当時本体だけで20万円台。
キーボードですら数万円掛かっていたそうです。
そして低速クロックだったのでシビアな設計ではなく極端なことを言えば
今の自作マイコンでロボット作っている程度の知識でも(手間は掛かりますが)設計は出来ました。
(トランジスタ技術でPentiumを汎用ICともの凄い配線でマイコンに下記事を読んだ記憶があります)
旧型パソコンの故障はフロッピーディスクやファン等のモーター関係やゴムベルトの劣化やコンデンサの劣化による容量抜けがメインなので
ちょっと電気の知識が有れば修理できてしまいますね。
投稿: T. | 2009年10月30日 (金) 18時30分
こんにちは、T.さん。
昔のPC、単純さゆえの丈夫さがありましたね。今のPCを修理しようとすると、たいていはユニット単位の交換か、買い替えになってしまいますよね。
私の持っているX1は、CPUファンなんてものがありません。CPUにヒートシンクがついたのをはじめてみたときは、なんかすごいものを見ているようで感動しましたが、今じゃむしろないほうが感動します。
未だにPC-9801VM2が動いているところがあると聞きましたが、今じゃそんな長寿命のPCは考えられませんね。
投稿: arkouji | 2009年10月30日 (金) 20時18分