EeePC開発裏話
PC Watchで、2回にわたり「ネットブック開発者インタビュー ASUSTeK編」が連載されました。
PC Watch : 【特別企画】台湾ネットブック開発者インタビュー ASUSTeK編~初代Eee PCはAMD Geodeで検討していた
笠原一輝のユビキタス情報局 ASUSが語るEee PC誕生秘話
つまり、EeePC開発の裏話のようなものが載っています。
1回目のタイトルにもあるとおり、当初はAMDに話を持ちかけたようです。Geodeというモバイル用の低価格なCPUがあったからのようです(工人舎のモバイルPCが使っていましたね)。その後Intelに持ちかけて、Celeronの採用が決まったようです。
また、ASUSが「ユーザー体験」を大事にした、という部分を強調されています。EeePCの開発には安さの追求だけでなく、ユーザーの立場に立って作っていたということだそうです。
なかなかいい記事なので、詳しい話は中を読んでもらうと分かります。ここでは私の所感を。
個人的に注目したいのは「Intel」と「AMD」の関係。ASUSは最初にAMDに話を持ちかけて、いい条件を出されたにもかかわらず、Intelにも交渉しています。これは一種の駆け引きですが、やはりIntelに対するライバルとしてのAMDの存在の大きさを示しています。
これに対して「Microsoft」は当初EeePC用に安価なWindowの供給をしませんでした。これは独占企業ゆえ、特定のベンダーだけに価格を変えられない事情もあるようですが、いざLinuxを採用したEeePCが売れはじめると、ULCPC用XPというのを設定してきたところを見ると、やはりMicrosoftの独占ゆえの弊害であったように思えます。
MicrosoftにはIntelに対するAMD、Cokeに対するPepsiのようなライバルが存在しません。このことがいかに世の中の発展を阻んでいるかを感じました。
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