一年戦争
ガンダムチックなタイトルに変えた記念に、ガンダム関連の書籍の紹介です。
といってもあまり内容はガンダムと関係ないことが多く書かれている本です。
簡単に言ってしまうと、ガンダムのシーンに触れながら、軍隊とはなんぞや、戦争とはどういうものか、というのを解説した本です。
これで知ったのですが、”軍艦”とは”大佐が指揮をとる軍艦旗を掲げた船”だそうです。駆逐艦や潜水艦は厳密には軍艦とは言わないそうです。そういえば潜水艦や駆逐艦は少佐や中佐が艦長だったりします。銀河英雄伝説でもこの原則は守っていましたね。
このほかにも、後方支援(補給)だとか、小火器(銃など)などの説明や歴史的背景にも触れられています。戦車がなぜ”タンク”と呼ばれているかについてもちゃんと理由があるそうです(機密上の理由から、”ウォータタンク”と呼んでいたからだそうで)。
こうした知識の元にガンダムを見ると、なるほど確かに軍隊の原則にのっとって作られているのがよくわかります(モビルスーツは3機で1小隊としているみたいです)。”モビルスーツ”というのも、”タンク”のように、いかにも兵器と悟られないため偽装した名前のようにも見えます。
一方でホワイトベースの艦長が”少尉”だったり、少佐でありながら3隻の艦隊指揮をとったりしていたのは、一年戦争緒戦で多くの人材を失ったためやむをえずとられた措置のように描かれていたりします。
この著者の円道 祥之氏の本は、軍事のみならず、ガンダムなどアニメ系の知識も豊富で、中には「空想科学裁判」といった、法律系の著書もあります(さすがにこの本は弁護士の方を監修につけています)。
この本の続きとして、「兵器モビルスーツ」というのもあります。こちらは「一年戦争」の続編ですが、こちらもお勧めします。
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