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2008年3月29日 (土)

自作編 (番外編)

自作PCを作られた方は同じ経験をお持ちだと思いますが、新しいマシンを組むと余ったパーツで次々と派生PCができてしまうという現象が起こります。

私の場合も例外ではなく、マザーボードを交換すると付随の部品を買い集め、もう一台作って誰かに引き渡してしまうということをしていました。

しかしこれから紹介するPCは、マザーボードそのものは新規に(といっても中古で)買って作ったものです。

Bsd_2 まずはこのマシン、Pentium 133MHzの64MBメモリをつけ、6GB HDDをつけたマシンだったと思いますが、ケースはなく、あまった電源をつないで写真のようにむき出しに使っていたマシンです。光学ドライブは最初のインストールのときにメインマシンのを一時的にはずして使い、このままの状態で稼動していました。

OSはFreeBSDをインストール。マシンの目的はダイヤルアップルーターでした。寝床と机でそれぞれPCを使っていたので、どちらからもインターネット接続できるようにというのが狙いですが、当時ADSLはおろか、ISDNすら入っていなかったので(会社の寮だったため、普通の回線とは違っていたので)、今のようなブロードバンドルータのような製品がありませんでした。というわけでネットワーク構築の勉強もかねて、このマシンでルータを作ってみた次第です。

さすがにしばらくして安いケースを買ってきて、むき出しではなくなりましたが、いずれにしてもマシンの目的がルータである以上電源は入れっぱなしで、3年くらいはほぼ稼動しっぱなしという使い方をしていました。さすがに何もしないで立ち上げっぱなしもなんなんで、裏でSETI@homeを動かしていました。

SETI@home(セチ・アット・ホーム)とは、インターネットにつながっているコンピュータを使って地球外知的生命体の探査(SETI)を行なう科学実験のことで、http://www.planetary.or.jp/setiathome/home_japanese.htmlに詳しく載せられていますが、プエルトリコにある電波望遠鏡がひろった電磁波を細分化し、SETI@home用のプログラム(上記HPより無料でダウンロード)をインストールしたパソコンはこれを自動的にダウンロード、解析を実行するというものです。電波を使うまでに発達した文明を築いた宇宙人がいるかもしれない、というのを探すというのがSETIの目的ですが、電波の解析にあまりの膨大な計算機が必要となりプロジェクトが頓挫しかかっていたのですが、そこで考え出されたのが職場や家庭のパソコンで遊んでいる状態(スクリーンセーバーが動いている状態)のときだけパワーを借りて、この計算機不足を補おうというアイデアでした。

データ自体は数100KB程度なのですが、解析は膨大でこのPentium 133MHzでは40時間/ユニットくらいかかるものでした。ただ3年の間立ち上げ続けた結果、それでも数100ユニットの解析をしました。

このSETI@homeは一時大ブレイクし、それ専用に高速マシンを組んで参加する人や団体があらわれるほどで、かなりたくさんの解析をできたようです。残念ながら宇宙人は見つかっていませんが、分散コンピューティングの手法としてかなりの成果を残しました。

だんだん本題から外れていますが、ついでに紹介しておきますと、SETI@homeについてはこの本が詳しいです。

100pc また最近はこんなのも作ってみました(写真が横になっていますが、すいません)。CPU、マザーボードや光学ドライブは中古品、キーボード・マウス・ディスプレイ・電源・HDDは余り物、ケースは100円均一で買ったものというPCです。これはただ単にしばらくマシンを組んでいなかったので、腕が鈍らないようにと思って作っただけのなんら目的のないPCです。これまたケースはあとで付け直し、誰かにあげたような気がします。ちなみにこのときつかった100均ケース(書類棚)は、現在職場で使われています。

昔はパーツの選び方次第で必要最小限の金額で済ませられるというのがあったのですが、メーカー製がだいぶ安くなっているので、無理に自作するメリットはなくなっています。でもメーカー製では中身をよく知らないで使う感じがしてしまうため、私の場合当分メインマシンは自作にしていくことでしょう。このため、腕が鈍らないようにこうしたイレギュラーなマシンをたまには作るようにします。

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