自作編2
メインのマザーボードの2代目として購入したのが、Aopen AX6BCでした。後ろに「TYPE R」などと書いてあり、当時のHO○DA車のようなネーミングで人気を博していました。
メモリはSDRAMの時代に入り、PC100メモリを128MBつけていました。CPUはCeleron 300Aという、当時はやったCPUを買いました。このCPU、ベースクロックを66MHzで使うと300MHzなのですが、クロックアップ耐性が高く、ベースクロックを100MHzにあげて450MHzで動かすというのがはやったCPUです。おかげでCeleron333MHzという上位CPUより高いという逆転現象が起こっていました。
このくらいから私のPCの主目的が動画編集、変換になってきました。当時は撮り溜めたVHSの動画をデジタル化するという作業で、IOデータのMPEG BOXなるキャプチャ機器を使っていました。パラレルポートに接続して使うもので、MPEG1のハードウェアエンコーダ内臓のものをこのマシンに取り付けていました。
とりあえず最初は10GBのHDDだったのですが、あっという間に足りなくなり、40GBのドライブを買いました。3万円ほどしたので、今で言うと1TBのHDDを買うような感覚です。
編集作業をUlead Video Stuioで行っていましたが、当時のCPUでは2時間程度の動画変換でも一晩かかり、パソコンをつけっぱなしというのが当たり前でした。オーバークロック以外はできるだけ安定重視で、HDDも熱がこもらないようファンをつけた上で、5400回転のものしか使いませんでした。温度が10度上がると寿命は半分になるそうなので、今でも高回転のHDDの購入は、熱の問題から敬遠しています。
一晩つけるくらいではびくともしないマシンですが、奇妙なことにネットワークゲームをするとフリーズするという問題を抱えていました。原因をいろいろ探っていくうちに、サウンドボードとLANボードとでIRQがコンフリクトしていることが判明しました。手動でずらそうとしても変更できなかったので、またいろいろと調べていくと、ATXのマザーボードの下2つのPCIスロットは、上2つのスレーブとなっていることがわかりました。なので、1番目にささっているサウンドボードと、4番目のLANボードは、回路上同じ線でつながっており、それゆえIRQなどのリソースが同じなっていたのでした。LANボードを3番目のPCIスロットにさすと、このフリーズ現象はなくなりました。
このことがあっていらい下のPCIスロットなんていらないということで、MicroATXマザーしか買っていません。
さてこのマザーボードも寿命が長く、他人の手に渡ってはいましたが、最近まで使われています。Slot1版のPentiumⅢが出たこと、またSocket370になってもSlot1用の変換ボードが売られていたためで、うちでもPentiumⅢの750MHzまで使いつづけました。メモリは一時RDRAMというのに移行しそうな雰囲気でしたが、あまりに高いためユーザーからそっぽを向かれていました。そのおかげかSDRAMの期間が長かったような気がします。
余談ですが、この頃のPentiumⅢはデュアルCPU対応で、CeleronはシングルCPUでしか使えなかったのですが、このCeleronをデュアルCPUで使うための改造法が見つかり、安くデュアルマシンを組むというのがはやりました。ちょうどWindows2000が出たての頃で、デュアルCPU用OSも手に入れやすくなったことも大きいようです。
そうこうしているうちについにCPUのクロックは1GHzに突入、我が家の環境も大きく変わったのでした。
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